雨 ページ17
「それじゃあこの辺でさよならですね…
今日はとっても楽しかったです！また遊んで下さいね！」
ヒ「もちろんだよー！Aちゃんなら俺ん家来てもいいんだよー！」
こ「キヨと喧嘩したら俺のとこ来ればいいね！」
キ「喧嘩なんてしませんー俺らは死ぬまで円満なんですー！！」
お別れのその瞬間まで笑って。
今日は一生忘れられない１日だね、きっと。
…………
ぽつ…ぽつ
「雨降ってません？」
キ「………？……あ、ほんとだ。俺傘持ってきてねぇわ」
「私折りたたみ持ってますよ！」
キ「お、ナイス！じゃあ相合い傘して帰ろっか！」
肩と肩が触れ合う。
キヨくんのもう一方の肩が濡れてしまっているんじゃないかと心配しているのだが、彼は
キ「こんくらい平気だから。あとちょっとだし。ね？」
といって傘を傾けるのをやめてくれない。
お言葉に甘えて家まで相合い傘をしてもらったけど、正面で向かい合ったときに想像以上にびしょ濡れだから、すぐにお風呂を沸かした。
キ「A先入んなよ。俺は大丈夫だからさ！」
「ちっとも大丈夫なようには見えません！早く入ってきてくださいー！！」
キヨくんを脱衣所に押し込んだ。
キヨくんがお風呂からあがるまで何をしようかな、とリビングに足を踏み入れた瞬間
ﾋﾟｶｯ ｺﾞﾛｺﾞﾛ…
「嘘！雷？！」
私は雷が苦手だ。
ちっちゃい頃はなんともなかったのに、お姉ちゃんが見ていて、たまたま目にしたホラー映画が雷の話で、怖くて怖くて今でもトラウマなんです！
それ以来ホラー系は苦手だし、雷のときも怖い
ﾋﾟｶｯ！！
「ひゃあ！」
目には涙が浮かぶが、耳をふさいで必死に恐怖と闘う。
「うう…キヨくん……！！」
キ「今俺の事呼んだ？！大丈夫か？！」
急いで服を着て来てくれた様子で、髪はまだ生乾きだし、ボディソープの香りがふんわりとかおる。
キ「A…もしかして雷苦手？」
私は頷く。
キ「そっか…大丈夫？一人で眠れそう？」
首を横に振る。
ｺﾞﾛｺﾞﾛ…
「ひゃっ！！」
私はキヨくんに思わず抱きついてしまった。
キ「……もし、もしAさえ良ければさ、俺と一緒に寝ない？」
「え？」
キ「あ、いや、変なことはしないから！ただ、隣で、眠るだけ、なんだけど…どうかな」
「嬉しい…です！じゃあ、枕、持っていきますね」
キ「うん。俺の部屋で待ってるから。」
雷のせいで眠れない夜になりそうです
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雑食の林檎(プロフ) - *〜ゆら〜*さん» コメントありがとうございます!!ゆらさんのお陰で頑張れます!!これからもよろしくお願いします (2020年8月30日 2時) (
レス) id: 0a1352cbdd (このIDを非表示/違反報告)
*〜ゆら〜* - 面白いより自分がその気になります。頑張ってください…!! (2020年8月30日 0時) (レス) id: 7c4adda471 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雑食の林檎 | 作成日時：2020年8月16日 13時
