【鬼滅の刃】色々ツッコミたいけどとりあえず自分の顔が可愛すぎる。

40.時透無一郎 ページ41

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その後も30分程豨尾蔵さんは私の背中を叩き続けた。帰る時も鼻歌を歌う程上機嫌で、"ありがとうございました！"と言っても聞いてない様子で宿屋を去って行った。


やっぱり話聞かないのな。ゆうて私もだけど。




「チャッピいいぃぃ!!見て炭治郎から！もう見て文字すら可愛い！家宝にする見て見てほら！！」

『サッキカラ何回テメェハ見テ見テ言エバ気ガ済ムンダ。少シハ落チ着ケ五月蝿ェエ！』

「ごめんて！でも善逸からもほら！」



ん？今は何をしているのかって？？



この二週間の暇な間に淡々と炭治郎、善逸、玄哉君に手紙を書き三人の元に届けたのだがその手紙の返しが来たのだ。




まあ玄哉君からは返って来なかったけどね。いいし、私が一方的に送り続けるからいいもんね！




「炭治郎は妹や鱗滝さんの元に無事戻って安心だって！善逸は爺ちゃんの元に返ってまたしごかれてるらしい!!へーもうこの時点でえんじぇる」

『何処ガエンジェルダヨ』



チャッピーのツッコミもキレが増してきたな、なんてしみじみ感じる。

現在私は敷いたままの布団に寝転び手紙を読み返している。部屋にいるのがチャッピーだけで良かった。こんな姿が出来るのは一人の特権だぜ。


美少女が全員おしとやかとは限らないんだよ。乱れてる美少女もいるんだよ。






「これが世にいう文通。……ねぇ好き待って好き！もう手紙から二人のいい匂いする!!うん、ラベンダーの匂い(適当)」

「・・・ねぇ、君がAA？」



手紙を見て高揚していれば、背後から唐突に発せられる鈴の様な綺麗な声。




自分の名前が呼ばれた為反射的に後ろを振り向けば、最初に目に入ったのは黒から毛先にかけて青の綺麗な髪。




「えっ？」

「柱の前で寝転ぶなんて失礼な奴だな。誰がわざわざ此処に出向いたと思ってるの？」





私が瞳に写していたのは小柄で中性的。

青い瞳が少し霞がかっていて一言で言えば美しいという言葉がよく似合う青年。逆光が当たり光り輝いていて神が味方をしているんじゃないかと思う程綺麗だ。



柱合会議で一回会って、私の視線をかっさらった人。





「君が最初に任務に同行する柱は僕だから。断片的だけどまだ覚えてる。愛の呼吸使うんだったっけ？」

「時透無一郎、くん？」

「うん」



私の目の前に佇むは、霞柱。



時透無一郎だった。

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