【鬼滅の刃】色々ツッコミたいけどとりあえず自分の顔が可愛すぎる。

33.愛の呼吸って、え？ ページ34

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産屋敷輝哉の理解不能の発言に、混乱のせいか暫しの沈黙が流れる。そんな沈黙を最初に破ったのは伊黒小芭内だった。




「お館様のご意向であっても理解しかねます。この女の階級は癸、任務に同行させても足手まといだと思うのですが。前代未聞です」

「心から尊敬するお館様であろうとこの少女を連れて行けば若い命が一つ失われるのは確実！同意は出来ない!!」




小芭内に続き、杏寿郎も声を上げる。


二人の言っていることは少しも間違っていない。鬼殺隊に入って数日の癸を柱の任務に同行させるなどまさに足手纏い、そして目の前の少女を死にに生かせる様な提案だった。



____Aが普通の癸であれば、の話だが。





「そう早まらない。まず結論を、と言っただろう？」

「……ご説明を頂きたく存じます」





実弥の言ったこと、詳しい説明この場にいるほぼ全員が欲していた。

説明を求める柱やAの様子を見て、産屋敷輝哉はゆっくりと口を開く。刹那この男から出た言葉は柱を驚かせ、一方のAはあまりピンとこない一言であった。




「AAはね、愛の呼吸を使えるんだ」

「愛の呼吸・・・って」





甘露寺蜜離がそう発言した直後、全ての柱がAに視線を向ける。


その様子にきょとんとした顔をしつつ、突然の柱全員からの眼差しに心の中を荒ぶらせながら何とか気持ちを抑えまいと内頬の肉を噛んで堪えるA。



要するに美少女らしからぬ顔をしているのである。





「霧隠菊華、柱全員この名を一度は耳にした事があるだろう。そう元愛柱だ」

「私を育ててくれた恩人です！」

「その彼女から数日前に手紙が届いた。Aに不思議なものを感じて育てたと、この子なら愛の呼吸を習得出来るのでは無いかと。皆も知っているよね？」




柱が驚いた理由は、この先にあった。




「愛の呼吸は、生み出した当本人霧隠菊華しか使えなかったことを」

「……ひょえ？？？？」





本人自身予想もしなかった発言に言葉が漏れるA。



愛の呼吸など原作には無く、隠しルートかトリップ特典かどちらかだと思っていた。トリップ特典だったとしてそんな貴重な呼吸だとは思わない。



そんな益々混乱した頭で一つだけ確信的なこと、


声が漏れた瞬間実弥さんに凄い勢いで見られて死にそうなんだけど。だがしかし視線で相手を殺すとかくそかっこいい。しゅてき。


強く彼女はそう思ったらしい。

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