23.腕を折る ページ24
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「とりあえずその子の手を離そう!ねっ!?」
「なんだよてめぇ」
「私はA!貴方のこと好き!!」
「……………は?」
さらに顔を赤く染める不死川玄弥。
唐突に告白したAに、近くにいた善逸の"浮気者ー!!!!"という叫びがこの場に響き渡った。
「……な、に言って」
「私、貴方のこと、好き!!」
「二度も言うな!」
「いや今何言ってって言ったから」
君ともずっと話したかったよ。初登場時の印象はなんやこいつだったけど、本当は年頃の青年らしくていい子だったんだ。今は本質見失ってるけど。
やんきーって相場優しいしね。
でも現在の状況を見れば白髪美少女に暴行を働いてる絵なわけで。
炭治郎は玄弥君の腕を掴む。
「この子から手を離せ!!離さないなら折る!!」
「ああ?なんだテメェは、やってみろよ!!」
その言葉を聞いた瞬間、ミシッと音を立てる玄弥君の腕。炭治郎が腕を折ったのだ。
「ぐっ…」
本当に折られたという感覚の狭間で、玄弥は炭治郎に目線を向けた。炭治郎はひたすらにひたむきで強い目をしており、まさにヒーローの様だ。
本当に折っちゃったよ炭治郎君!!でも炭治郎も玄弥君も好きだからどっちも咎められない!!!!
「あばばば、大丈夫モヒカン二郎君!!」
「だからその名前辞めろ!」
「じゃあモヒカン三郎君!!」
「俺の名前は玄弥だ!なんでそんなに俺に構うんだよ!!」
「好きだからだよ!!!!」
「………____ッ」
折られた右手を押さえながら、黙り込む玄弥。
Aは"具合悪い!?"なんて心配していたが、違うそうではない。玄弥にとって今まで見た中でずば抜けて可愛いAだ。そして自分を好きと言う。情緒が不安定でも赤くなる。
Aも変なところに鈍感で、心配して至近距離に寄るものだから玄弥はもっと黙り込んでしまうのだ。
「お話は済みましたか?」
何事も無い様な素振りで話す進行役の黒髪美少年。
この中で表情を崩さないのはカナヲちゃんと進行役二人だけ。
おっふ、カナヲちゃんかっわいい。結婚したい。君となら性別の壁も超えられる気がするよ。
「ではあちらから刀を造る鋼を選んでくださいませ」
指す先には木の机に置かれた鋼の塊。
「鬼を滅殺し己の身を守る刀の鋼は、ご自身で選ぶのです」
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白鳥V2(プロフ) - お久しぶりです、久しぶりに見に来て見たらめちゃくちゃ人気な作品のようでびっくりしました、鬼滅大好きなので見ようと思います! (2021年10月28日 11時) (レス) id: 69729d8d2c (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿(プロフ) - 昔、別のアカウントでHUNTER × HUNTERの作品を書いていらっしゃったことはございませんでしょうか…? (2020年11月3日 17時) (レス) id: 0fdd3772a7 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 凄い好きです!!ただ、お館様の台詞の、「5人も生き残ったのかい」っていうのは、6人じゃないですか・・・?五感組+夢主ちゃんなので・・・。間違ってたらすみません!! (2020年8月5日 3時) (レス) id: 524cbd41f4 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 林檎 - 善逸と主人公お似合い。 (2020年5月6日 21時) (レス) id: a7e0927490 (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - 夢主ちゃんのテンション大好きです なんか私の妄想をすべて叶えてくれているという、最高の作品だと思っております! 続編もニヤニヤしながら読んでいきたいと思います 更新ファイティンです♪ (2020年4月2日 20時) (レス) id: 1eca6bf241 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むにゃねこ44 | 作成日時:2019年7月3日 16時