22.モヒカン二郎 ページ23
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「で?俺はこれからどうすりゃいい。刀は?」
急かすように言う不死川玄弥君。
この人も凄い好きだったな。見た目怖いやんきーだけど会いたかったよ!!って言ったらど突かれるかな、突っ張る事が男のたった一つの勲章ってか。
「まずは隊服を支給させていただきます。体の寸法を測りその後は階級を刻ませていただきます」
「階級は十段階ございます。甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸、今現在皆様は一番下の癸でございます」
進行役の二人の説明を聞くこの場にいる五人。
Aは本当に自分が鬼殺隊に入ったのを実感したのか、手を強く握りしめて嬉しさを噛み締めていた。
「刀は?」
「本日中に玉鋼を選んでいただき刀が出来上がるまで十日から十五日となります。さらに今からは鎹鴉をつけさせていただきます」
白髪の女の子がパンパンと二回手を鳴らしたと同時に、上空から姿を現わす何匹かの鴉。
一匹ずつそれぞれの人物に渡る。
本来なら私も鴉の筈なのだが、私の肩にはどデカイトビが止まっていた。・・・えっ、なんで????
「え?鴉?これ雀じゃね」
「え?善逸も?私トビなんだけど」
横を見れば善逸の手には小さな雀が収まっていた。いやチュン太郎じゃん。優秀だよなぁ。
何故トビなのかを問うたが、進行役の二人は答えてはくれなかった。無視とかメンタルえぐられるわしかもかわいこちゃん。
「鎹鴉は主に連絡用の鴉でございます」
何度も言うがトビだけどな。
でもカッコいいしこれから宜しくねと言う目で見つめる。良く見ればつぶらな瞳で可愛いですな。
「よし、君の名前はチャッピーだ!!」
なんて撫でながら言えば、トビに心底嫌そうな目を向けられた。
なん、なんだよその目は。可愛いじゃんっ、チャッピー可愛いじゃんんんん!!!!
そう馬鹿な事を思っていた刹那、ギャアッと鳴く鴉。玄弥君が鴉を振りほどいたのだ。
「どうでもいいんだよ鴉なんて!」
玄弥君は進行役の白髪美少女の髪を掴んで声を荒げる。
「刀だよ刀!!今すぐ刀をよこせ!!鬼殺隊の刀!!"色変わりの刀"!!」
「ちょっ、暴力は駄目だよ暴力はっ」
「あ!?なんだて、め」
Aを見た瞬間、顔をみるみる赤くさせた玄弥。
粗野な面を出してはいるが、実は女性に対する免疫が無く可愛い女子相手だとまともに喋ることすら出来なくなるのが彼である。
「落ち着いてモヒカン二郎君」
「ッ!?、誰だよそれ!!」
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白鳥V2(プロフ) - お久しぶりです、久しぶりに見に来て見たらめちゃくちゃ人気な作品のようでびっくりしました、鬼滅大好きなので見ようと思います! (2021年10月28日 11時) (レス) id: 69729d8d2c (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿(プロフ) - 昔、別のアカウントでHUNTER × HUNTERの作品を書いていらっしゃったことはございませんでしょうか…? (2020年11月3日 17時) (レス) id: 0fdd3772a7 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 凄い好きです!!ただ、お館様の台詞の、「5人も生き残ったのかい」っていうのは、6人じゃないですか・・・?五感組+夢主ちゃんなので・・・。間違ってたらすみません!! (2020年8月5日 3時) (レス) id: 524cbd41f4 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 林檎 - 善逸と主人公お似合い。 (2020年5月6日 21時) (レス) id: a7e0927490 (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - 夢主ちゃんのテンション大好きです なんか私の妄想をすべて叶えてくれているという、最高の作品だと思っております! 続編もニヤニヤしながら読んでいきたいと思います 更新ファイティンです♪ (2020年4月2日 20時) (レス) id: 1eca6bf241 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むにゃねこ44 | 作成日時:2019年7月3日 16時