【鬼滅の刃】色々ツッコミたいけどとりあえず自分の顔が可愛すぎる。

15.我妻善逸降臨 ページ16

.






唐突だが、私は現在ぼっちである。


炭治郎という名の天使が何処かへ旅立ってしまったのだ。正確に言えば迷子になっているのは私の方だけど。私がはぐれちゃったんだけど。

だってさ？方向音痴の私が山に入って迷わないとかあるわけないじゃん？？私山より海派よ？？？？




「炭治郎と寝泊り出来るチャンスだったのに!!」



一番の失態はこれだ。



炭治郎と一緒に寝れる人生であるかないかの大チャンスだったのに。


私にとって炭治郎と寝るってことは高級ホテルに泊まるより嬉しいよ。炭治郎と寝れるなら地面でだって寝てやるよ。



「私の馬鹿野郎！！……ぐすん」

「ひぎゃあああああ!!!」

「えっ」




ショックを隠そうともせず歩いていた私の耳に届いた汚い高音。

私は思わず二度見した。声のする方を。この声は今世でも前世でも私がずっと会いたかった人物。計何年君と会うことを待ちわびたか。



視線の先には、鬼に追いかけられている我妻善逸がいた。





「ヒギャッ！うわああああん!!無理怖いっつーの！追いかけて来んなよ頼む頼むから!!!!」

「……りある」



善逸君を見て発せられた第一声がこれだ。

推しが喋って動いてる。それだけで私の脳はもうショート寸前。


…とりあえず落ち着け私、善逸君を救出するんだ。



「あ!!」



助けようと剣を持った瞬間、善逸君と合った視線。

"今助けるね"と言おうとしたが、言おうとする前に意外にも善逸君は"逃げて"と呟いた。こうやって女の子を守ろうとするところ、そのままなんだなぁ。なんて心が温かくなる。



でも大丈夫、私チートだからね。



「守れないなら私が転生トリップした意味なんて無いに等しいし」




息を大きく吸い吐き出す。

と、同時に善逸君を喰おうとしている鬼へ超高速で距離を縮めた。



「この女！いつの間に!……でも美味そうだ」

「……なんで逃げなかったの!?今からでも早く！」



鬼は私が稀血だといち早く察し、襲いかかる。その様子を見て真剣な表情で訴えかける善逸。


そうだな、この鬼には善逸君と出会う機会をくれてありがとう。とすこぶる感謝しておくよ。


___愛の呼吸、肆の型 女神の旋律。




「ぐあっ」




私の刃が、鬼の頸を切る。

同時に崩れ去る鬼の体。鬼倒すの最終選別が初めてなのに中々凄いよな、凄くない？


なんて思いながら善逸君がいた方向へ向けば、当本人の顔が近距離に迫っていた。



………えっ？？？？

16.推しへの感動→←14.尊くてつらい

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す