神様は知っている 完結編Ａ 〜探偵チームＫｚ事件ノート〜

危篤 ページ18

三人称だけど母目線



ああ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。




絶望した。



思わず取り落とした、電話。



その様子を傍で見ていた彩の父が、怪訝な顔をして、すぐに、顔を青ざめさせた。



そして、すぐに電話を拾い、掛けてきた看護婦と話している。







しかし、そんなことはもはや、




目に入らなかった。






看護婦から告げられた、



「娘さんが、危篤です。」






キトク＿＿＿＿？




一瞬ののち、



その言葉が、



「危篤」



と変換された。






彩が＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿危篤？







しばらくの間、立ち尽くし、




そして、すぐさま、



ハッと我に返り、行動を起こす。





電話を終え放心状態の父を連れ出し、



奈子をつれ、



祐樹に電話を入れ、



車を開ける。



さっさと助手席に座り、



父がエンジンをかける光景を見ながら、




一心不乱に祈り続けた。





彩＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。




両手の指を絡み合わせ、



強く握りしめる。




どうか、間に合って…。







・








どうか、







・








・








・








私たちを置いて、いかないで＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿！

悪い予感→←何と

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す