何と ページ17
明るい病室。
暖かな日の光が、窓の外で輝いている。
しかし、それにそぐわない顔で、
医者は、静かに、首を横に振った。
立ち尽くす看護師。
「家族の方に、連絡を_______早く。」
「間に合うように。」そう、医者の口が物語る。
看護婦は、携帯を握りしめた。
「あの______少年たちにも__」
「ああ、あの、毎日見舞いに来ている______ああ、してあげなさい。」
すでにフェイス・マスクは外され、その美しい顔立ちが、露わになっている。
その彩の表情は穏やかで、まるで女神の彫刻のような微笑さえ浮かべていた。
心電図の音だけが、響いている。
看護婦は、病室を後にした。
自分で何もできなかったことが悔しく、
腹立たしく、
そして、悲しかった。
ああ、
少年たちに、何と言えば言いのか……。
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美羽 - すごくおもしろかったです。 (2月6日 15時) (レス) @page50 id: abf6832c1a (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ - 涙が止まりません、!こんなに感動するいい話初めてです!これからも応援するので頑張ってください! (11月5日 13時) (レス) @page50 id: b10f41175b (このIDを非表示/違反報告)
イズミ - ものすごくいい話だと思います。途中で、涙が出て止まらなくなってしまいました。こんなにも感動する話を書けるなんてすごいと思います。全力で応援するので、頑張ってください! (2023年3月11日 20時) (レス) @page50 id: 6ccf209779 (このIDを非表示/違反報告)
彩花 - 涙の止め方…誰か教えてください……(´;ω;`)ウッ… (2022年7月20日 9時) (レス) @page50 id: 7969a82418 (このIDを非表示/違反報告)
小三 - 後半涙が出てしまい止まりませんでした。面白い?というかなんだろう。感動してしまう作品ですね。 (2022年4月19日 18時) (レス) @page50 id: a6b1297b7c (このIDを非表示/違反報告)
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