神様は知っている 完結編Ａ 〜探偵チームＫｚ事件ノート〜

天界にて ページ12

？？？



「………使いを、出せ。」

「……！
　……宜しいのですか。」

「…かまわん。後は、彼らに託すしかないのだ。」

「…かしこまりました。」






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・





一人の天使が、飛び立った。









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真っ白な羽を広げ、




手の中では、虹色に輝くコスモスの花束が、揺れている。




「………良いのですね、本当に。」




澄んだ声で、呟く。




白い長髪がバサアッと広がり、頭上に螺旋を描きながら落ちていく。




中世的な顔立ちの天使は、




静かに溜息をつき、






空を見下ろした。





下に広がる、






鏡のように美しく反射する湖は、






一人の少女と、





５人の少年を映していた。





「………」





静かに、湖に潜る。






銀色に揺れる水面に入り、





深く、深く潜っていく。








一瞬、強く瞼を閉じた。





そして、意を決したように、







僅かな迷いを断ち切るように、








瞳に決意の色を表して、瞼を開く。








底のほうにある、小さな光が目に入った。








そこは、下に行けば行くほど、白い光が大きくなっていく。








天使は、光へと進んだ。






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…………少女よ。







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本当に、良いのか？






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あなたが望めば、







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すぐにでも、地上に戻れるというのに。








・







………少女よ。







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後悔することのない、道を進め。







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疲れなくて、いいんだ。→←思いを＿＿＿＿＿＿＿＿

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