追悼の儀 ページ48
タルタリヤ「ちょっとちょっと…俺でさえ、ここが戦いの場じゃないってわかってるよ…」
【傀儡】「っふ…実に滑稽ね…」
タルタリヤの不満そうな表情を見て【傀儡】は笑う
【隊長】「ローエファルタのとった手段は、栄光を傷つけたとはいえ…彼女の犠牲は惜しい。それでも俺たちが歩みを止めることはない。ドットーレ……スカラマシュと、稲妻の神の心はどうなった…?」
【博士】「神の叡智は理性では理解できないほどの神聖な知識…。神の眼差しを征服した彼は、新たな一歩を踏み出す…」
コツ…コツ…
と、奥の暗がりから誰かがゆっくりと歩いてくる
その瞬間、執行官たちは【淑女】が眠る棺を両側から囲むようにして立った
【道化】「夜の戯劇もこれで終わりだ…。今ここに…貴様たちに観衆は居ない。崇高なる犠牲は全て固き氷に刻まれ…国と共に生き続ける…。高潔な氷の女皇のもと、我々は神々の「力」を奪取する……」
執行官たちは棺に向かって礼をする…
それを見た私も、短い時間ではあったが【淑女】と共に過ごした時間を思い出しながら祈る
【道化】「【淑女】の犠牲は語り継がれる…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…!A………聞こえてる?…A…!」
A「はっ…!」
私はそこで我に返った
タルタリヤ「大丈夫…?祈りをしながら固まってたけど…」
あれ…皆は……?
周囲を見渡しても執行官たちの姿は見当たらなかった
A「他の執行官の人たちは…?」
タルタリヤ「もう行っちゃったよ?Aがなかなか気づかないから…」
私、そんなに疲れてるのかな…
タルタリヤ「まぁとにかく、【道化】に会いに行こう…」
確かに…無事であった事を報告しないと…
A「そうだね…」
ただ、私の心の奥底では恐怖心が芽生えていた
もともと【道化】からは「空」に関しての任務を受けていた
身分を明かさずに接触することを…
ただ、私とタルタリヤが「ファトゥス」であることがバレた上に、「空」についての重要な情報を得られないまま姿を見失ってしまったのだ…
これは任務失敗と捉えてもいいことである
そんな様子を見て察したのか、タルタリヤは明るく声をかけてきた
タルタリヤ「大丈夫だって!これはAだけの責任じゃないんだから…!俺たちは一心同体、何があっても一緒だ!」
タルタリヤ…
私は良い相棒を持ったなと感じる
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yyiu2371(プロフ) - ~◡◝さん» ありがとうございます!(*^_^*) (2022年9月12日 8時) (レス) id: fffcc47a13 (このIDを非表示/違反報告)
~◡◝ - 好き (2022年9月12日 1時) (レス) id: 2ae0636db6 (このIDを非表示/違反報告)
yyiu2371(プロフ) - 星空ブリキさん» そ、そんな!自分の作品をここまで褒めていただけるなんて…!応援ありがとうございます!!ヽ(`▽´)/ (2022年8月31日 19時) (レス) @page25 id: fffcc47a13 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - スーッ………なんでこれを早く見つけなかったんだろう自分…この作品マジで大好き………………もう全力で応援させてもらいます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2022年8月31日 17時) (レス) @page21 id: ea3b6f671f (このIDを非表示/違反報告)
yyiu2371(プロフ) - ボッカさん» そう言っていただけてこちらとしても嬉しい限りです!更新頑張ります😤 (2022年8月31日 6時) (レス) @page25 id: fffcc47a13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニoニ | 作成日時:2022年7月18日 19時