焼け野原 ページ43
A「うっ…………うぅ…………」
目を開けると辺り一面何も無くなっていた
爆発に巻き込まれた体は動きそうにない
幸運な事に周囲を見渡しても、ベタの姿は無かった
A「誰……か………」
ザクッ……ザクッ……
ん…?
足音…?
何者かが私に近づいてきていた
動かない体を必死に起こそうとすると、聞き覚えのある笑い声が聞こえた
【散兵】「ハハハハハッ……!!」
この声は…
【散兵】は視界に入ると私を見下ろすようにした
A「【散兵】…さん……」
【散兵】「実に無様だね…」
そうだ…この人は冷酷で無慈悲な人だった
【散兵】「【侠者】、キミは「ベタ」に挑んでいたね?それは勝てると思っていたからかい?」
そんなの、皆を守るために決まってる
A「私……はっ…」
言いかけたところで止められた
【散兵】「はいはい止め。……僕が求めているのはそういう負け惜しみじゃないんだよ」
そう言いながら、【散兵】は何かを取り出し操作を始めた
【散兵】「ふ〜む。転送地点をここにセットしてと…」
あれ…?
私を何処かに転送させる気…?
【散兵】「いいかい?これは僕からのせめてもの情けだ。大怪我を負った知り合いを見捨てるほど僕は屑じゃないからね?」
そう言うと、装置のスイッチを押し私に預けた
装置「転送まで…3」
【散兵】「いいかい【侠者】、他の執行官に僕と会ったことは秘密だからね?」
装置「0」
シュパッッッ!!
【散兵】「さて、僕は研究の続きでもしようか……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シュパッッッ!!
ドサッ!
A「うっ……」
硬い床が背中にぶつかる
少し寒い場所だった
ここは……?
【傀儡】「あれ……?あなた、Aさんじゃない?」
誰かに声をかけられた
見上げると、機械人形と一人の女性の姿があった
あ、【傀儡】さん…
ここ…【傀儡】さんの部屋?!
ということは、私…帰ってきた?
【傀儡】「血まみれだけど…その怪我、どうしたの?」
少し動くようになったがまだまだ痛みがある
体をゆっくりと起こし、【傀儡】に向き直る
A「ちょっと、強敵と戦っておりまして…」
【傀儡】「強敵…?まぁいいわ、後で聞くことにする」
そう言うと【傀儡】は私に付いてきてとでも言うように手招きする
【傀儡】「久しぶりだから…皆に顔を合わせたほうが良いわ。特に【公子】に…」
270人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「原神」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yyiu2371(プロフ) - ~◡◝さん» ありがとうございます!(*^_^*) (2022年9月12日 8時) (レス) id: fffcc47a13 (このIDを非表示/違反報告)
~◡◝ - 好き (2022年9月12日 1時) (レス) id: 2ae0636db6 (このIDを非表示/違反報告)
yyiu2371(プロフ) - 星空ブリキさん» そ、そんな!自分の作品をここまで褒めていただけるなんて…!応援ありがとうございます!!ヽ(`▽´)/ (2022年8月31日 19時) (レス) @page25 id: fffcc47a13 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - スーッ………なんでこれを早く見つけなかったんだろう自分…この作品マジで大好き………………もう全力で応援させてもらいます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2022年8月31日 17時) (レス) @page21 id: ea3b6f671f (このIDを非表示/違反報告)
yyiu2371(プロフ) - ボッカさん» そう言っていただけてこちらとしても嬉しい限りです!更新頑張ります😤 (2022年8月31日 6時) (レス) @page25 id: fffcc47a13 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ニoニ | 作成日時:2022年7月18日 19時