【原神】今日から私、執行官になりました。

舞踏 ページ25

タルタリヤ「フンッ！」


ガンッ！キンキンッッッッ！！


空「！！」


ギギギィィンッッ！！！


その戦いは格が違う戦闘……というよりも踊りに見えた


なぜならタルタリヤは楽しそうに戦っているからだ


タルタリヤ「もっと本気を出せ…」


空「そ、そんな！あなたとは戦いたくはないっ！！」


ブンッ！！


刃を避ける


タルタリヤ「これなら少しはやる気がでるだろう？」


ギンッッッ！！


彼は空に向かって言った


タルタリヤ「俺はファトゥス第11位【公子】だ……」


空「っ！？」


カクン…


空の体勢が崩れた


タルタリヤはその隙を見逃さなかった


ドスッ…！


タルタリヤは思い切り空の腹を蹴った


空「ぶはっ？！」


ドサササッッッ！！


空は数ｍ先までふっ飛ばされた


タルタリヤ「これで終わりだ」


ダンッ！……ビュオッ！！


タルタリヤは地面を強く蹴り、空中高くまでジャンプし、


その地点から追い打ちをかけるように飛ばされて横たわっている空に刃を突き立てようとした


が……


パイモン「空ぁぁぁぁっ！！」


同時にパイモンが空を守るようにして立ち塞がる


しかし


タルタリヤが手を止めることはなかった


パイモン「あ…あぁぁ…オイラ、ここで……死ぬのか……」


パイモンは自分の運命を悟ったかのようにゆっくりと目を閉じた


私は今、武器も何も持っていない


A「くっ！！」


だけれども、パイモンは身を呈してまで空を守ろうとしている


それを黙って見られるはずがない！


私は駆けた


全力で駆けた


「仲間」は私が守るっっ！！


タルタリヤの刃がパイモンに触れる直前だった


A「はぁぁぁっ！！」


タルタリヤ「Aっ？！」


ザシュッッッ！！


聞き慣れない音とともに痛みがやってくる


ポタ……ポタ……


赤い鮮血が地面に垂れる


血痕が徐々に地面を赤く染めていく


パイモン「Aっっっ！！！」


私は空とパイモンを庇ってタルタリヤの攻撃をもろに受けた


まただ…


意識が朦朧としてきた


私がどれほどの傷を負ったのかはわからないが、死を覚悟したほうが良いことだけはわかった


タルタリヤ「う………うそ…だ…………A…………」


タルタリヤは絶望したような表情を浮かべる


ドサッ…


私は地に倒れた


空「Aさん！！大丈夫ですか？！しっかり…！しっかり！！」


パイモン「Aっっっ！！！起きてくれっ！！」


私は死んだのか…

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