私が乱藤四郎役でらぶフェスに出る件について

自覚 ページ38

A視点ー

次の日

お互いに休みが被ったので、アザミさんに【相談があるから近くのカフェで話を聞いてほしい】とメールしたところ、1分も経たないうちにOKの返事が来た

今は、カフェで向かい合わせに座ってる状態だ

アザミ「それで？
話って何？」

A「実は...」

私はアザミさんに、包み隠さずすべてを話した

何故か最近、太田さんばかりを目で追ってしまってることも、他のキャストには無い動悸の激しさが太田さんにはあること、初めての衣装合わせで誤って事故チューをしてしまったこと...

そして、すべてを聞き終えたアザミさんにこう告げられた

アザミ「A、それは…恋よ！」

こい...？ コイ...？ koi...？
はっ！

A「魚...？」
アザミ「それは鯉」
A「わざと相手になにかすること...？」
アザミ「それは故意」

私が首を傾げると、もどかしそうにアザミさんは立ち上がり

アザミ「恋よ！loveの方の恋！！」
と、大声で言ったため慌てて座らせる

A「そ、それってつまり...
私が太田さんを好きって、こと...？」
アザミ「うん。そうなるわね」

意識した途端、顔に熱が集まるのが分かる

A「明日からの稽古どうしよう！
絶対意識する！」
アザミ「まぁ、今まで通り接するしかないわね」

アザミさんはそう言って、頼んでいたケーキを頬張る

A(今まで通り...)

明日からの稽古、何事もなく終わりますように！

翌日→←フォトタイム終わり

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