私が乱藤四郎役でらぶフェスに出る件について

乱だけど乱じゃない ページ22

A視点ー

A「っ…」

走る。とにかく走る。
自分が今どこを走ってるのかなんて知らない。
とりあえず、目に付いたスタジオのドアを勢いよく開けて、見知った背中(アザミさん)にしがみついた。
ドンッ！って音がしたなんて知らない

アザミ「いった！？
え、何！？何事！？」

A「はぁ、はぁ、っ…」

アザミ「え、A！？
どうしたの、そんなに走ってきて…！」

しゃがんで私の顔を覗き込みながら心配そうに問いかけたアザミさん。
よく見たら他にも人がいたみたい。

A「帰りに、話すでも、いい…？」

私がそう言えばアザミさんは「分かった」
とだけ言ってくれた。
こういう時に相談できる相手がいるって

A「いいなぁ…。」
荒木「何がいいの？」
A「ひぇっ！
荒木さん！？気づかなかった…！！」
荒木「あはは！ごめん、ごめん(笑)
そうそう、琢磨がね、Aちゃんと話したがってたよ？」
A「琢磨さんって、確か大倶利伽羅さんの…？」
荒木「そう！休憩中にでも話しかけに来るからさ？」

それだけ言って荒木さんはみんなのところに戻っていった。
確かこの後は何も無かったはず。
ササッと帰ろう！

大平「ねぇ、Aちゃんも行くよね？」
A「へっ！？」

いつの間にか目の前には、可愛らしい笑顔で私を見つめる峻也くん。

A「えと、何に…？」
大平「みんなでご飯！」
A「えっ、えっと…」

みんなとご飯！？
え、待って死んじゃう…！
どうしようと思いアザミさんを見る

アザミ「大丈夫！
私も行くから！」
A「アザミさんも行くなら…」
大平「よーっし！
Aちゃん、行くって！」

「後で、場所とか知らせるから！」
と言って、みんなのところに戻っていった峻也くん。
何事もなく終わるといいなぁ…

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