小説・キャラ募集企画のための素敵なキャラの作り方【キャラメイク講座】

方言について ページ14

方言を使う人には、どことなく魅力を感じますよね。

しかし、「この方言、違うような気がするぞ」というのがチラホラとあります。

作者は土佐弁、関西弁、広島弁、博多弁などは勉強した程度で詳しくはありませんが、

コンビニもないようなバリバリの東北の田舎で育ったので、そっちの方言には少し明るいのです。

たとえば「だべ」という言葉。

色んな地域でも使われており、それぞれのところで微妙な差異はありますが、

主に語尾に付けられることが多いこの言葉です。

ですが、

「俺たちのほうが強いだべ？」

とか、何でもかんでもとりあえず語尾につければいいというもんじゃないんです。

「俺たちのほうが強いよな？」

と言いたい場合、

「おらだつの方が強いよな？」

になるだけで、「だべ」自体は用いません。

「だべ」とは、「だろう」「でしょう」に変わる言葉なのです。

ここでお気づきでしょうが、「俺たちの方が強いだべ？」の語尾を

「でしょう」に置き換えたところで、特に問題は内容に思える方もいると思います。

しかしこの場合だと、「俺たちの方が強いだ(・)でしょう」に変換されるのです。

じつは「だべ」とは、断定の意味を持つ「だ」と、

「〜あろう」の意味を持つ「べ」の、二つの意味が連なって出来たものなのです。

このように、方言というのは一朝一夕で使いこなせるものではありません。

私だって実は、福島の中での浜言葉と山言葉がちゃんぽんになったあやふや方言ですし。

一口に「○○弁」とは言いますが、方言は主なイントネーションこそ近くても、

細かな言葉や抑揚が違ったりするのです。

だからぶっちゃけ「福島弁」なんていうものは存在しません。

確かに福島に方言はありますが、それは一括りにするには難しすぎるほど、

浜の言葉、山の言葉、会津の言葉、というように、

それぞれの地域によって独特のものがあるのです。

なんでもかんでも語尾に方言の一部をつけるのは、方言を使うキャラとは言いがたいでしょう。

やはり知識をつけることが、豊富なキャラクターを作る一番の近道ですね。

終わり ログインすれば
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