冷えきった、 *** ページ36
淳太
ほかにどこかしんどない？って聞いたら 、
頭が痛い 、気分が悪い って教えてくれた。
重岡「 …っ、ぅ ごほっ」
中間「おぉ、ごめんごめん 、気持ち悪かったな」
照史が買うてくれたお茶を飲ましたんやけど、
うまく飲み込めへんみたいでぴゃっと吐き出してしまった 。
重岡「 … ごめ っ 、」
中間「大丈夫、大丈夫。疲れたやろ、ちょっと休もうな」
体調悪いのと、雑誌しっかり出来てたんやろかっていう不安と 、
たぶんおれに迷惑かけてるっていういらん思い込みで 、
もう気持ちは見てて可哀想なくらい どん底 。笑
とりあえず温まらんと水分とったりもできんやろうし 、
あったかい部屋で湯たんぽ入れて布団を重ねて 、寝かしてやった。
重岡「 っ、 ん 、」
あれから二時間ちょっと。
なんとなく寝苦しそうやから起こしてみる 。
重岡「 あ、じゅんた …」
中間「 どう？少しは寒いのましになった？」
重岡「 わからん けど、なんか…さむい気もする、」
中間「 熱上がってきたからな しんどいやろ」
重岡「こっちもこっちでいややぁ … 、ゾクゾクする 、」
すっかりへこたれた様子のしげは、
いつものおちゃらけたゲラな雰囲気はどこへやら。
重岡「 じゅんた 〜 …… ねむられへん 、」
39℃を越したらさすがのしげも布団の中でぐったり 。
余計しんどなるかもしれんから言うてへんけど 。
中間「 せやね 、でも目つぶっとき 。」
言われるまま目を閉じる。
重岡「 じゅんた 〜 …… からだ へん 、」
またしばらくすると訴えてくる 。甘えんぼさんやな。
中間「 うん、熱高いからなぁ 。しんどいやろ 」
手をとられて握られる。また大人しく目を閉じるけど、
握られ方で寝れてへんなってわかる。
やっとすうっと寝息が聞こえてきたと思えば
はっとしたように瞬きをして、
またうつらうつらとまぶたが閉じる。
寝れそうなんやけどな …
重岡「 なあ じゅんた …… 、」
中間「 うん、 どうした？」
重岡「 帰らなあかんよな … 」
中間「 ん？しげが？」
重岡「 やって、もうてっぺん 、」
そういうことか。
いつもさんざん振り回すくせして
こういうところは、いらんほど気を遣う。
中間「こんな時ひとりでおらせんよ。 治るまでゆっくりし？」
重岡「 、ん 。」
頭をわしゃわしゃってかいてやると、安心したかのようにやっと眠った 。
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作者名：こゆ | 作成日時：2018年3月20日 8時
