いつも *** ページ17
智洋
「ふぅ… ふぅ… 」
汚れてしまった布団を洗濯機につっこんでリビング戻ると、
息荒くして寝とった 。
熱を測れば もうほぼ体温計の限界値で 。
ちょっと寝苦しそうやけど、少し汗ばんできた気もする 。
この調子やと 、朝病院行けるくらいには落ち着きそうやね。
「 ん、 かみちゃ …」
「おん、おるよ」
たまにこうやって起きれば 俺の姿を探して 、
ぽんぽんとお腹を叩いてやると 、また安心したように夢の中 。
これを何回か繰り返せば 、
「 かみちゃん おはよ 、笑 」
もう朝にはヘラっと笑えるくらいには回復して 。
「え〜病院嫌やなぁ…」
「あほ、まだ熱高いねんから 。」
ほんまはまだ38.4℃ 。
でも笑えるまで回復してしまえば
あいつはまた甘えられんくなるから、もう強制連行 。
昨日のピークの熱を伝えれば先生は血相変えていろいろ検査して 。
それで疲れたのか 帰る頃にはまた少ししんどそうに。
「あのさぁ しげ」
「 んーー 、なに ？」
「なんでもっと早く言わんのよ」
別に起こってるとかやなくて。
いっつも電話してくるのは 限界スレスレ。
もう少し早く声かけてくれれば、
こんなしんどい思いせんと治してあげられたかもしらんのにって、
いつもおもう。
「 やって 、ほんまにあかんくならんと 誰かに助けてもらうって出てこうへんもん 。」
「 んー そらそうかも知らんけど 、結局苦しくなるやん？」
「 それに、かみちゃん絶対助けてくれるやん 。」
…まぁ、そうやけど。
ええんやけどね、いつもの事やし、ほんまにあかん時は絶対言うてくれるし。
健康オタクなくせに風邪引くとめちゃめちゃ引きずっちゃうのも
最後にはヘルプ出してくるのも
それがほんまに遅いのも
せや、いつものことやったわ 。
「当たり前やろ、メンバーなんやから。」
「 くふっ、多用すんな 。笑」
end
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作者名：こゆ | 作成日時：2016年3月25日 1時
