rainbow box ！ (ページ11)

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ライバル ** ページ11

照史

重岡「さっむ … 」

は？嘘やろ？

あんなに踊って歌ってたんに、目の前のしげが異様なことを言い出した。

桐山「しげお前、調子悪いんとちゃうの」

自販機でおもわずホットの緑茶をおして、
しげに無言で渡す。

重岡「んー、平気やで」

なんて言うてるけど、おかしいやん

ちょっと震えるくらい寒気が酷いのも

自分のグループのダンスに上手くついてけないのも

その顔色も。

桐山「しげ、もしかして朝から調子悪かったんやないん？」

ふるふると首を振りながら、身体は正直で、

ズルズルと自販機に寄りかかりながら座り込む。

重岡「照史くん、おれ … 、どうしよ」

いっしょに座って背中をさすりながら尋ねると、

朝から熱があったことたぶん上がっていること

具合が悪すぎて今日が不安なこと

こっちが逆に心配になるくらい、素直に話してきた。

それと、照史くん呼び。

桐山「ライブは？出れる？」

重岡「それは出る、けどっ、」

桐山「うん、だったらみんなに話にいこ。

迷惑ってくらいサポートしたるから(笑)」

重岡「 …うん」

さてと、どーするかな。

寒いってことはまだ上がるやろうし、

今日は変更点ないからギリギリまで休んでもらった方がええ気もする。

そんなことを考えながら、昼食真っ最中の楽屋のドアを開けた。