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第8話 ページ10

父親と共にガラル地方へ来て既に何日か経過し、仕事もひと段落着いたのかAを連れてワイルドエリアを訪れた。

イッシュ地方では見かけないポケモンの姿に2人は揃って興奮する。特に父親の方はバトル廃人なだけあり、既にガラル特有種を数匹捕まえ厳選の算段を立てている。

「へぇ、普通のダイマックスと違ってキョダイマックスする個体もいるのか」

今はキョダイマックス個体を探して巣穴のあちこちを見回っている。イッシュに帰ればダイマックスは勿論使えないが、それでも通常の個体とどう違うのか調べてみたいのだ。

巨人の帽子というエリアに足を踏み入れる。するとすぐ側から剣の様なポケモンがこちらに向かってきていた。

「A、少し離れてなさい」

ボールを構える父親の言葉に頷き、ポケモンがいないであろう場所に避難する。
父親のポケモンと見た事のないポケモンが攻防を繰り返すのを眺めていると、少年達の声が後ろを通り過ぎていった。

「ぜんっぜん倒せねぇ!」
「やっぱもっとLv上げねーと…」
「それにしても素早さ異常だろあれ」

少年達の来た方向を向けば、一際輝きを放つ巣穴があった。
他の巣穴の光とは全く違うそれに、好奇心を抑えられなかったAは、野生のポケモン達に見つからないよう近づく。

『わぁ……』

凄まじいエネルギーが巣穴から溢れている。
一体この巣穴にはどんなポケモンがいるのだろうか?
もしかして、キョダイマックスポケモンがいるかもしれないと、Aは覗いた。

巣穴は暗く、とても深い為少し覗いたところで中に何がいるのか分からない。もう少し、身を乗り出したAは

『あっ』

手を滑らせそのまま巣穴に落ちていった。


────


巣穴のヌシは疲れていた。


耐えず訪れる人間とそのポケモン達に抵抗しては巣穴から追い出してを繰り返し……


先程も複数人が自分に挑んでいき、見事に惨敗していった


正直自分は戦うことはあまり好きでは無い


戦いよりも、この翼を使い空を翔ける方がいい


だからこそ、好戦的な人間は好きじゃないし捕まりたくない


故にこうして捕まらないよう、日々抵抗を続けているのだ


戦いの疲れを癒すため眠りにつこうとした瞬間……



ボスンッ



ナニカが自分の上に降ってきた



──────

A…
クッション()があって助かった

父…
ニダンギル捕まえてニコニコ^^してたら娘が巣穴に落ちる瞬間を目の当たりにして絶叫

ヌシ…
クッションにされた

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作者名:黒梨 | 作成日時:2023年5月16日 22時

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