命短シ、羽バタケ乙女 (ページ9)

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第7話ページ9

『ネズくん！よろしくね！』

ネズ｢よろしく｣

ジグザグマもよろしくね〜と再び頭を撫でればこれまた嬉しそうに鳴いた。やたらとAに懐いているように見えるジグザグマにネズは思わず驚く。

『？』

ネズ｢いや、コイツがひとになつくのめずらしいなって｣

『そうなの？』

他人が下手に触ろうもんなら噛み付いてきますしコイツ他のポケモン見たら速攻ケンカ売りに行きますからねと教えればAは信じられないと言った顔でジグザグマを見つめる。

『こんなかわいいのに……？』

ネズ｢かわいいですけど、いちおうあくタイプだから｣

『あくタイプだったんだぁ……』

意外だなぁと言いながらもジグザグマを撫でる手は止まらない。このふさふさ感がたまらない。

しばらく2人はジグザグマを撫でながらガラルの事やイッシュ、自分達の家族について話していた。

ネズ｢りょこうであそびに来たの？｣

『んーん、父さんのしごとで来たの』

ネズ｢へえ、じゃあすぐかえるんだ？｣

『そこはまだ分かんない。しごとすこしながびくかもしれないって言ってたから』

ネズ｢そっか。ならさ、じかんあったらスパイクタウン来る？｣

『スパイクタウン？ネズくんのとこ？』

ネズ｢うん。……まぁたいしたまちじゃ無いんだけどさ｣

『行きたい！ネズくんち行く！！』

ネズ｢！うん、ジグザグマともてなすよ｣

そろそろ行かなきゃと、ネズが今度は逃がさないようにとジグザグマをしっかり抱えAに別れを告げる。そしてスパイクタウンで待ってると。それにAも笑顔で応え、ガラルで出来た初めての友人に手を振って別れた。
そして丁度その時、心做しかゲッソリした顔の父親が戻って来た。

｢ごめんお待たせ……｣

『……父さんだいじょうぶ？』

｢うん……我が息子ながら恐ろし過ぎる(ﾎﾞｿｯ｣

『？』

｢それよりも、何かいい事あったの？嬉しそうだよ｣

『うん！はじめてともだちができたの！』

──────

A…
何気に友達出来たのはこれが初めて
後にスパイクタウンに行って更にネズと交流を深め、イッシュに帰った後も頻繁に連絡を取り合う。Aの方が年上

ネズ…
後のあくタイプジムリーダーミュージシャンになる男。ジグザグマがすごいAに懐いてたのでこの子はきっといい子なんだろうなと初手でもう警戒心解けた。本当にスパイクタウン来てくれるとは思ってなかったのでとても嬉しい。

父…
息子にこってり絞られてHPゴリゴリ減った。

▲▽…
(^^ꐦ)