L.O.V.E

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事の発端は今、俺の隣にピッタリとくっ付いてキラッキラのアイドルスマイルで俺をかわいいと言った此奴の３０歳の誕生日の事だった






「ガヤ〜３０歳になった今年の抱負はぁ〜？」

「エ□く、正しく、美しく、好きなものは好きだと自分の気持ちに正直になる事かな！」

「なんかガヤらしいね」



玉森に３０歳の抱負を聞かれそう答えたキス.マイのKINGこと藤ヶ谷.太輔

昔はどちらかと言うと今のニカや千賀みたいな自らボケたり騒いだりするお笑いよりのよく喋る奴だった

キス.マイが結成されて少し経った頃、中々デビュー出来なかった俺たちはグループの方向性を真剣に考えた時があった

その時に今までデビュー組みのジャニーズには少なかったsexy系で行くとキャラの変更をしたのが藤ヶ谷だったのだ

キャラの変更後はすっかりcool & sexyなメンバーも認めるKING藤ヶ谷となったのだが……



「だから、今までずっと隠してたけど、自分の気持ちに正直になるって決めたから……」




″俺…お前の事が好きだよ…


きたやま……″




「きたやま……、ねぇ、北山？聞いてる？？」

「は？え？なに？」

「俺、お前の事が好きなんだ。恋愛対象として…だから俺と付き合って」



頭ん中が完全にフリーズ
コイツはいきなり何を言い出すんだ？

藤ヶ谷の突然の告白にも玉や宮田、二階堂は驚く様子もなく
千賀は今にも泣き出しそうに目に涙を浮かべて顔を歪めている

横尾さんは「太輔、よく言った！」と何故か満足気で俺だけがこの状況を把握出来ず戸惑いを隠せない



「は？お前…本気で言ってんの？俺、男だぞ？」



俺の言葉に藤ヶ谷は一瞬、悲しそうな顔をしたが
″ガンバレ″と口パクで伝える横尾さんをチラッと見てからまた俺に向かって爆弾発言をした



「俺の事が好きで好きで堪らなくなるくらい夢中にさせてあげる」



それから藤ヶ谷は今までのはなんだったんだって位
いつでもどこでも俺の隣にいる

そう

今この状況が日常となっていた




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