イノセントゼロの娘がアドラ寮に居るらしい【ランス・クラウン】 (ページ2)

今日:5 hit、昨日:33 hit、合計:10,559 hit

1🪐‪ ページ2

ゼロ｢お前が私の子供になるのは少し理想すぎたようだ。｣

『え』

そう言われた小学３年の夏。

早く出ていけと言わんばかりの兄達の顔は、今でも忘れない。

あの時思ったことはただ一つ。

皆。消えてしまえばいい。

私が。

この腐った奴らを消し去ってやる。

外に出ると周りは私のような人がいるなんて知らず、

楽しそうに、幸せそうに歩いていた。

湧き上がるは憎悪。

気がついた私は、父さんや兄弟どころか、この世界を恨むようになった。

そんなことさておき、外に出た私だったが、もちろん1人で生活できる訳もなく。

1週間ほど放浪し、倒れ込んでしまったところを、

ウォーカー家に引き取られた。

ウォーカー家に居たアベルという人は不気味ながらも優しく、迎え入れてくれた。

『あの。』

アベル｢アベルだ。｣

『アベル、。』

アベル｢僕はAの兄だと思ってくれ。｣

『兄…』

それからはアベルは兄のように慕った。

アベルが行ったように、私もイーストン魔法学校に入学した。

そして。

何故か私はレアンではなく、アドラ寮になった。

今日も平和に過ごす私だった。

1人廊下を歩いていると、

｢A・マーカスさん、だよね、？｣

『そうだけど。』

振り返ると、半々で金と黒髪の男の子。

あぁ。あの元気なうるさい五人衆の1人だっけ

よくよく見るとそばかす似合ってるし可愛い

まぁそんなのはどーでもよくて。

｢ごめんね、急に話しかけちゃって、これ、さっき授業の時忘れてたよ…あ、僕はフィン・エイムズ！よろしくね｣

『あー。ありがと。』

どうやら筆箱を置き忘れたようだ。

わざわざ届けるなんて、優しい人だ。

受け取ると、フィン君は｢ちなみに次の授業は、そっちじゃなくてあっちだよ｣と言って去ってしまった

『何してんだか…』

まぁ仕方ない

まだ慣れてない学校だし(言い訳)

私はフィン君に教えられた方に向かって歩いた