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【備考】
家族は父と10歳上の兄と6歳上の姉。母は、愛の出産直後から体調を崩し、愛が2歳のときに死亡している。家絡みのお見合い結婚であったものの、父は母のことを深く愛していたため、彼女の死ですっかり気力を無くしてしまい、寝込みがちになり、当時まだ赤子とも言える齢であった愛を乳母に任せきりにする。年が離れた兄や姉は、年齢差ゆえの関わりにくさや、若年であるにも関わらず、頼れない父の代わりに家の仕事を把握しなければならなかったため、愛には全く構わなかった。また、久遠家の特徴である上下関係の強さもあり、身内からの愛情を感じられないまま、この年になってしまった。

幸い、乳母は愛を気の毒がってよく世話してくれたが、心の中にある年相応な部分と他人の前でみせる部分の二面性がどんどん激しくなっていく愛を見ていられない、といたたまれない気持ちが強くなり、愛の家族を嫌うようになっていく。いつも世話する乳母がそうなれば、常に彼女の影響を受けている愛が家族を避けるようになるのは、自然なことだろう。また、乳母は艷やかで美しい髪を持っており、それを長年見ていた愛は、彼女の見事な髪をこよなく愛で、その美しさこそ至高であるとすら思うようになった。彼女にとって美しい髪とは、孤独な自分を唯一愛してくれた人の象徴のようなものなのだ。

現在の愛の家庭は、共に苦境を乗り越えるために協力した兄と姉が強い信頼で結びついており、ふたりで何でも決めてしまうので、ただでさえ一番年少で意見を主張しずらい立場の愛には、一切の選択権もない状況である。帝都立ローズリア学園に通っているのも、兄と姉が「通いなさい」と言ったから。愛は、兄や姉の指示に「はい。兄上、姉上」と機械的に返すだけである。
欲しい物を望めば買ってもらえはするし、生活に不自由したことはないが、愛情や温かみが欠けている。

総会に入ったのは、愛の兄と姉も在学時に総会に入っており、妹の自分もそれに倣うべきなのだと思ったから。動機がややいい加減とはいえ、総会の一員としてのプライドはあるし、なったからには、しっかりと役目を果たそうと思っている。何より、学園の生徒会の中でも目立つ総会に所属したことで、兄や姉、他の久遠家の者に隠れて万年日陰者であった自身が、学園でも久遠家の中でもチヤホヤされ始めたことが嬉しい。来年からも総会に所属するつもり。

 
 
 

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ましろろ(プロフ) - 野々花絢萌さん» 了解です!ボードにお邪魔させてもらいます。 (2022年6月16日 15時) (レス) id: bc333bf112 (このIDを非表示/違反報告)
野々花絢萌(プロフ) - ましろろさん» お声掛けありがとうございます……!こちらからも是非とも関係を組ませていただきたいです。よろしければ、私のボードで関係の構想などをお伺いしたいです。 (2022年6月16日 7時) (レス) id: 2cf621cba5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろろ(プロフ) - 「ローズヴラドの甘美な罪」に久遠真白と時雨幸で参加しているましろろです。もし良ければ愛さんと真白、幸で関係を組ませて欲しいです。 (2022年6月16日 0時) (レス) id: bc333bf112 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:野々花絢萌 | 作者ホームページ:無い。  
作成日時:2022年6月4日 6時

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