story15 夏の日 ページ16
【Noside】
あれは、ある夏の記憶。
「そーちゃん。そーちゃん稽古の時間よ。Aちゃんは行ったわよ。」
Aと総悟の姉ミツバが弟に声をかける。
「どうしたの?いつもは勝手に早起きして道場に行くのに。道場で何か嫌なことでもあった?」
総悟は、ミツバに背を向けねっころがっている。
「……ムカつく奴がいるんです。」
「この間から道場に来てるって言う人?」
「僕より後輩のくせに、タメ口だし、ナマイキだし。」
そいつの愚痴を言い出す総悟。
「アイツが来てから、近藤さんは、構ってくれないし、A姉はアイツのところに行っちゃって、道場で一緒に居てくれないし。もうヤダ。僕道場行きたくないッス。」
道場に行きたくない本当の理由を打ち明ける。
「そーちゃ……」
そこで、タイミング悪く、土方が登場する。
「沖田先輩。稽古の時間ス。」
そこで、総悟は土方に飛びかかる。
「てめー何で人んちにきてんだよ!!」
土方は、総悟の頭を掴み
「近藤さんに連れてこいって頼まれたッス。」
そのまま総悟を引きずっていった。そこで、楽しそうな顔をして土方と見つめ会うミツバ。総悟は、凄く複雑な顔をした。
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作者名:きなこ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Kinako_uranai
作成日時:2018年2月5日 13時