季節外れの向日葵

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風磨side




朝起きると美勇人はいなくて、




美勇人が寝てた場所にAが寝てた。





携帯で時間を確認すると、




1限目は余裕で過ぎていた。





美勇人からのメールには




“遅刻すんなよ。笑”って。




じゃあ起こせよって話し。笑






「A！」




気持ち良さそうに眠るその頬には





うっすらと涙の跡。






A「ん、、、あれ？風磨くん？」





普段の性格からは想像出来ないくらい、




眠そうな甘い声。





めちゃくちゃにしてやりたいなんて感情を誤魔化すように、




平然を装った。





「お前、授業は？」



A「、、、あ。忘れてた。」




「何してんだよ。笑」




A「美勇人見送ってからの記憶ない。」




「だろーな。笑



準備して行くか。」





これ以上二人でいたら、




どうすればいいかわかんねぇ。





ってらしくねぇな、俺。笑






A「行く気分じゃない。」





そんな俺の気も知らず




そんなことを嘆くAは、




タチ悪い小悪魔。





「買い物でも行くか。」




A「行く！！」





それに乗る俺は、




都合のいい召使い。





でもパッと笑顔になったAを見ると、




そんなことどうでも良くなった。







本気の恋なんて興味なかったし、





軽い気持ちの方が楽だったけど、








今さら抜け出せそうにない。

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