季節外れの向日葵

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風磨side



飯も食い終わった後、



Aはそのまま美勇人の部屋で寝てしまった。




俺も泊まることにして、



リビングで二人くつろぐ。





美勇人「ねぇ、さっき会った人、Aの元カレなんだ。」




突然真剣な顔で話し始めた美勇人。




読んでいた雑誌を閉じて、




美勇人に目線をうつした。





「そうかなとは思ってた。」



美勇人「風磨は勘がいいから気付いたかなって思ってさ。」




美勇人の辛そうな顔から、



本当にAのこと大切なんだってわかる。





美勇人「2年前にさ、別れたんだ。




あの人、、祐介さんがAを捨てた。」




「捨てたって、、、」




だってまだAのこと好きそうな感じだったのに。




美勇人「祐介さん、めっちゃいい人なんだよ。


いっつも笑ってるし、なんか人を惹きつける魅力があるっていうか、、、」




そんな人が、



彼女を捨てるって、、、





美勇人「祐介さんに幼馴染がいるんだ。


すっげぇ強烈な。


俺も何回か会ったことあるけど。」




「その幼馴染が原因？」






美勇人「あぁ。



祐介さんもああいう性格だから、断れなかったんだ。



何回も浮気して、A傷付けて、、









最終的に幼馴染が妊娠した。」






妊娠って、、、




一番最低な裏切り方。






美勇人「最低だよな。



結局そのまま逃げるようにいなくなって、どこにいるかもわかんなかった。




だから、Aの中で消化し切れないまま。」







俺が想像してたよりも、





遥かに辛い過去。






プライドが高いAは、





周りに素直に頼れないんだ。






俺がしてやれることは、




何だろう、、、

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