物語短編集

奴隷族の自由略奪宣誓戦争 ページ1

これはとある奴 隷たちのお話



いつもあった自由、いつから消えたんだろう
毎日見た笑顔、いつから見れなくなったんだろう

綺麗な花、可愛い動物、たくさん人
仲の良かった友達

いつ戻ってくるの?

枯れた花、いなくなった動物、転がる死 体の山
消えた友人

何気なく交わしてた日常の会話
何気なくしてた食事
何気なく平和だった生活

返してよ

ずっと飛び交う怒号、相手に怯える日々
体に不調が現れつつも戦う少女
その少女を狙うひとつの集団

信じたって意味が無い
生きてる価値さえない
何もしたくない

諦めた少女の元に集った仲間たち
勇気をもらった少女
そして、少女をかばって標的にされた友

相手は多勢、こっちは少数
無理な戦いでも彼女は戦い続ける
彼女の仲間たちも己が武器で戦い続ける

たとえ1人になっても戦い続ける
たとえ自分が死にそうでも戦い続ける
自分をかばって苦しんでいる友のために

こんな生きる価値さえ無い自分に
手を伸ばしてくれた友を傷つけないために
彼女は戦い続ける

たとえ仲間が諦めても彼女は戦い続けるだろう
相手のボスは彼女の恋人
どちらかが消えるまで終わらない争い

彼の束縛から逃げるための
彼女の自由を求める戦争

最後の勝敗がつくまで彼女は抗いつつける

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