魔王子との再会 ページ19
「どうするの、ルーちゃん？」
「メアリー嬢、出て行っちまったぜ」
ふわりと甘えるように私の背に乗って軽く首を傾げるアルテミスの髪がさらりと耳に触れ、くすぐったい
「どうにかしてマリーさんを元に戻さないと……」
でも…マリーさんは本当にそれを望んでいるの？私の我儘じゃない……？
"わた、しは…っ…多くの人を傷つけすぎた……っ！どんな、理由があっても…っ…赦され、ない…っ…きっと…陛下や王女様方だって…私を…憎んでる…はず、だから…っ…私を愛してくれる人は、もう、どこにもいない……っ！,,
不意にマリーさんの声と言葉が蘇り、私はキュッと胸元を掴む
「…私、マリーさんを助ける」
「私たちは何をすればいい？」
「え？」
顔を上げると、いつの間にか前に来ていたアルテミスに笑顔で問われる
「まずは、メアリー嬢の救出からだなー。それからアデライドとリカルドをぶっ潰して…あー、そういやシリルもいたっけ？」
「どこから手をつければいいか分かんないよ」
「手伝って…くれるの？」
恐る恐る問いかけると、二人は顔を見合わせて半目で睨む
「全部一人でやるつもりだった、なんて言わないよね？」
「全部一人で抱え込んで失敗する馬鹿はどこのどいつだ？」
「ご、ごめんなさい……」
二人から叱られ、過去の失態を思い出した私はしゅんと落ち込む
「完璧な人なんていないんだから誰かを頼っていいんだよ。拒絶されたら"この人は嫌だったんだ。じゃあ他の人を頼ろう,,っていうくらいの気持ちでいるんだよ。完璧を押し付ける人なんて殴り飛ばしちゃえ！」
「いや、殴り飛ばしたらダメだろ」
拳を突き出したアルテミスの発言に冷静にツッコむレオンハルトが面白くて軽く噴き出した
「うん。ありがとう、二人共」
「＿＿＿＿＿＿＿ご談笑中に失礼しますよ」
幼さを残した…けれど、ミステリアスな飄々とした声。それは、メリオダス様にそっくりで＿＿＿＿……
「シリル……」
一つ深呼吸をした私は、"シリルを殺さねばならない,,という覚悟を決めて後ろを振り返った
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pomme(りんご)(プロフ) - 瑠李さん» 返信ありがとうございます。また何かありましたらお教え頂けますと幸いです (2021年7月4日 20時) (
レス) id: cf9e4ba859 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - ありがとうございます！今読みました。これからも面白い小説頑張ってください！応援してます！ (2021年7月4日 19時) (レス) id: 88c711d3e6 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(りんご)(プロフ) - 瑠李さん» コメントありがとうございます。今、消しましたのでご覧頂けると幸いです (2021年7月4日 19時) (レス) id: cf9e4ba859 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 国王陛下の帰還が同じセリフがあります (2021年7月4日 19時) (レス) id: 88c711d3e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アストライアー | 作成日時：2021年7月3日 22時
