分かっていたこと ページ18
「助けて下さい、エルティアナ様！！アルテミス様が急に…私を……っ！」
涙目で怯えるマリーさんの言葉に苦虫を噛み潰したような顔になるアルテミスとレオンハルト
「とりあえず、その短剣を下ろして」
私の目を見てため息をついたアルテミスは渋々短剣を下ろす
「ありがとうございます、エルティアナ様」
「あなたの魔力、『
「ルーちゃん、気付いていたの……？」
アルテミスもレオンハルトも私がマリーさんが乗っ取られていることに気がついていたことを知り、驚いている
「マリーさんの目が覚めた時、ちょっと違和感があったの。でも、アリーがマリーさんに向けた敵意で分かったわ」
「どうして……。アルテミス様がエルティアナ様を騙している可能性だってあるでしょう！！？お願いです…私を信じて下さい！！」
自分を信じて、と告げるマリーさんに対して私は首を横に振る
「アリーは、何の理由もなく人に敵意を向ける子ではないわ。物事を冷静に見ることができる子だから一時の感情に流されることがないの。それに、マリーさんは人を貶して自分を信じてと言う子ではないはずよ」
ぐっ、と拳を握りしめたマリーさんは悔しそうに顔を歪める
「マリーさんを苦しめるのはもうお止めなさい、リカルド・フォスター公爵」
私も我が子を苦しませた母である。だから、もう二度と我が子を苦しませたくない
真っ直ぐマリーさんを見つめていると、彼女は光彩を欠いた金色の瞳に怒りを宿して私を突き飛ばした
「っ……！？」
まさか突き飛ばされるとは思わず、全く身構えていなかった私は床でお尻を強打する
「わたくしはわたくしのやりたいようにやりますわ。あなたなんかに指図される筋合いなんてない！！」
拙い…マリーさんの心の底にある不信感や不安感を利用して感情を昂らせているわ。先程の会話で信頼されたり、彼女の苦しみを取り除けるとは思わなかったけど、これは色々最悪ね。このままだと、マリーさんは彼女自身が望まないことをしてしまう
「待って、マリーさん！！」
背を向けたマリーさんに手を伸ばすが一歩届かず、彼女は部屋から飛び出して行った
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pomme(りんご)(プロフ) - 瑠李さん» 返信ありがとうございます。また何かありましたらお教え頂けますと幸いです (2021年7月4日 20時) (
レス) id: cf9e4ba859 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - ありがとうございます！今読みました。これからも面白い小説頑張ってください！応援してます！ (2021年7月4日 19時) (レス) id: 88c711d3e6 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(りんご)(プロフ) - 瑠李さん» コメントありがとうございます。今、消しましたのでご覧頂けると幸いです (2021年7月4日 19時) (レス) id: cf9e4ba859 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 国王陛下の帰還が同じセリフがあります (2021年7月4日 19時) (レス) id: 88c711d3e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アストライアー | 作成日時：2021年7月3日 22時
