父の狂愛 ページ17
「黙れ…黙れ！！貴様らに何が分かる。私はこの12年間、ずっとマリーだけを愛して来た。一度は神に奪われたマリーが私の元に戻ってきたその日から！！」
狂っている。そう思った。親が子を愛することには何の異論もない。けれど、この男がメアリー嬢に向ける"愛,,は、親が子に向ける"愛,,ではない。話を聞いただけに過ぎないが、メアリー嬢はまるで幼い頃のルーちゃんのようだ
「君が愛したメアリー夫人は亡くなった。君の目の前にいるメアリーは、君の娘だよ。メアリー夫人が命懸けで産んだ、君と夫人の娘。どれだけ似ていたとしても、彼女はメアリー夫人じゃない」
「私の崇高な愛が分からぬ貴様如きがマリーの名を呼ぶな。汚らわしい」
「はあ？」
「…アリー、気持ちは分かるが抑えろ。女神としての矜持を思い出せ」
レオンハルトの人を萎縮させるような声の中にある呆れと怒りを感じ取り、私の頭はスッと冷えた
「君の前にいる時のメアリー嬢は、まるで操り人形だよ。人が望む姿を演じているルーちゃんと同じ」
「私の可愛いマリーが…あの冷酷無慈悲な女と同じだと？ふざけるな……！！私のマリーは、誰よりもお淑やかで慈悲深い聖女のような妻だ。女神と名乗る恥知らずな
メアリー嬢の身体を乗っ取っているリカルドの顔は苛立ちや憎悪に染まり、最早メアリー嬢ではない
「そこまであの恥知らずな女神を崇拝しているとは思わなかった。だが、信頼されているマリーになら絶対に手を出すことはないだろう。私の可愛い可愛いマリーを誑かした罪、じっくり甚振って償わせてやる」
下卑た笑みを浮かべたリカルドはメアリー嬢の身体を使ってルーちゃんがいる隣の
「見て見て、みん…な……」
隣の
「マリー、さん……？」
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pomme(りんご)(プロフ) - 瑠李さん» 返信ありがとうございます。また何かありましたらお教え頂けますと幸いです (2021年7月4日 20時) (
レス) id: cf9e4ba859 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - ありがとうございます！今読みました。これからも面白い小説頑張ってください！応援してます！ (2021年7月4日 19時) (レス) id: 88c711d3e6 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(りんご)(プロフ) - 瑠李さん» コメントありがとうございます。今、消しましたのでご覧頂けると幸いです (2021年7月4日 19時) (レス) id: cf9e4ba859 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 国王陛下の帰還が同じセリフがあります (2021年7月4日 19時) (レス) id: 88c711d3e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アストライアー | 作成日時：2021年7月3日 22時
