私だけの -Mandy.S- ページ6
『メンディーさん、好きです』
「俺もAちゃんのこと好きだよー」
…またそのパターン。
中務A、ただいま8連敗中です。
GENERATIONS結成当初からメンディーさんのファンだった私は、たびたびメンディーさんに告白してきた。
…最初はただのファンとしての気持ちだったけど、今は本気でメンディーさんのことが好きなのに。
やっぱり、年下すぎて相手にされないのかな。
最年少の玲於くんよりもひとつ年下だから…メンディーさんの恋愛対象になれてる自信がない。
メンバーの妹なら会いたい放題じゃん、なんて友達には言われたけど…仕事なんだし、実際に会えるのなんて年に数回あるかないか。
しかも、メンディーさんは今やバラエティにも引っ張りだこ。
EXILEにも選ばれて…本当に会える機会が激減した。
だから今日で駄目なら迷惑かける前に諦めなきゃ、とまで考えて一大決心で臨んだのに。
玉砕すぎて笑っちゃう。
『…そっか』
「ん?」
『今までありがとうございます、こんな告白に付き合ってくれて。これで最後にするから…お仕事、がんばってください。応援してますから』
あっけなさすぎて涙も出ない。
そのまま帰ろうとすると、腕を引かれた。
「ちょっと待って!…俺、ずっと好きだって言ってたよね?」
『え…?』
強い力で振り向かされると、目の前には真剣な顔のメンディーさん。
「……裕太くんの妹だからってはぐらかしててごめん。俺、ずっとAちゃんのこと好きだった」
『うそ…』
「…うそじゃないよ」
頭が追いつかない。
じゃあ、今までの子ども扱いしたような”好きだよ”も全部…?
そう考えると恥ずかしくなってきて、じわじわと顔が熱くなる。
「…ふっ。Aちゃん、顔真っ赤」
『…メンディーさんこそ赤いですよ、ふふ』
お互いに笑いあうと、メンディーさんが顔を見せないように私を抱きしめてきた。
「Aちゃん、ちっちゃいなあ」
『メンディーさんが大きすぎるだけです!』
私とメンディーさんじゃ身長差がありすぎて埋れてしまう。
腕の居場所を探していると、メンディーさんが腰に導いてくれた。
『メンディーさん…今だけは私のものでいてくれます?』
そっと質問すると、メンディーさんはクス、とひとつ笑った。
「俺はずっとAちゃんのものだよ」
その声が優しすぎて、今さら泣きそうになる。
いつもは人気者のメンディーさんだけど、今は私だけのものです。
永遠の約束 -Ryuto.K-→←翻弄上手 -Ryota.K-
167人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆと(プロフ) - りあさん» コメントありがとうございます。大変失礼致しました。修正しました。 (2015年2月11日 17時) (レス) id: 05ad7016c2 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - いきなりごめんなさい亜嵐のローマ字表記はALANですよ (2015年2月7日 11時) (レス) id: 601b6c9cb8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆと(プロフ) - さんさんめさん» コメントありがとうございます!きゅんきゅんしていただけて安心しました…!更新頑張っていきますのでお付き合いよろしくお願いします。 (2015年1月29日 19時) (レス) id: 05ad7016c2 (このIDを非表示/違反報告)
さんさんめ - めっさ きゅんきゅんします !! *\(*'ν'*)/* 更新岩張って下さい ! (2015年1月14日 22時) (レス) id: 240a59d6f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆと(プロフ) - ゆうひさん» コメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです。更新頑張ります! (2015年1月9日 21時) (レス) id: 05ad7016c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆと | 作成日時:2014年11月19日 0時