私の日常 ページ6
自宅のアパートのドアをそっと開ける
玄関にはもう姉の靴がないことを確認し部屋に入れば
敷きっぱなしで乱れた姉の布団
テーブルの上には食べたカップラーメンのゴミが散乱していた
姉の布団を片付けて
部屋のゴミをまとめる
片付け終えた時
夕食には少し遅い時間
自分も何か食べようと
キッチンの戸棚を開ければ
買いだめしてあったはずの
カップラーメンは1つも無くなっていた
A「あー、もう。お姉ちゃん。なんで全部食べちゃうかなぁ」
冷蔵庫にはもちろん何も入っていない
最初は頑張って自炊してくれていた姉も
徐々に料理をしなくなり
最近ではもっぱらカップラーメンばかりだ
Aが料理したこともあったが
いつ帰ってくるか分からない姉に
作っても無駄になることが多かったため
今では全くキッチンは使われていない
A「部活で疲れてるし。自分の為だけに料理作ってもなぁ…」
Aはため息をつきながら
買い物に行く準備を整える
まだこの時間ならスーパーがやっている
お惣菜もやすくなってるこれだろう
食費が入った財布をポケットにいれ
足早にスーパーへ向かう
なんだか最近バイクが増えた気がする
コンビニ前や薄暗い路地に溜まった不良の姿を目にし
絡まれないよう遠巻きに路地を通り過ぎる
特にトラブルもなくスーパーにたどり着き
買い物カゴの中に適当にカップラーメンを放り込んでいく
会計を済ませてお店の外に出れば
流石に買いすぎたようだ
大きめな袋パンパンに詰まった
カップラーメンを抱えて歩く羽目になる
A「しまった…買いすぎちゃった」
なるべく人通りの多い道を選んでいたのに
黒い服に身を包んだ男に声をかけられる
パーちん「こんな所でなにやってんだ?」
A「あ…。林田くん」
なんとなく恥ずかしくて
買い物袋を背後に隠せば
すぐ後ろから別の男が声をかけてきた
ペーやん「すげーカップ麺の量だな」
A「きゃあ!ちょっと、びっくりさせないで」
ペーやん「なんだ、こらぁ!文句あんのかぁ」
A「ちょっと…怖い…」
ペーやんはいつも通りのノリで答えたつもりだったが
Aは気分を害してしまったのかとビクッとした
パーちん「ペーやん、クラスメイトビビらせんじゃねぇよ」
ペーやん「そんなつもりねぇけどよ」
2人とも東卍の特服を来て立っている
そう言えば今日集会があるって言ってたっけ
ボーと考えつつ
どのタイミングで帰ろうか考えていると
パーちんがとんでもないことを言い出した
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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
あ - 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時