告白の行方2 ページ45
三ツ谷「ぁー、クソッ…」
失敗した…
あんな風に泣かせるつもりじゃなくて
三ツ谷「好きじゃないなら優しくしないでか…。ほとんど告白みたいなもんじゃねーか」
1年の入学式で迷子を助けてから
心配で目が離せなくて
面倒をみなくてはいられないくらいには
気になっているわけで
親しくなって一緒に過ごす事が増え
居心地が良いくらいには心を許しているつもりだった
こんなつもりじゃなかった
なんで今なんだよ…
ただ今は時期が悪い
最近新宿を仕切る暴走族が
きな臭い動きをしているせいで
東卍の連中も警戒していた
新宿を仕切る暴走族『愛美愛主』
2つ年上の高校生のチームで
女子供にも容赦ないって噂の
胸糞悪ぃチームだ
そんな中
東卍の隊長格に彼女がいるなんて知られてみろ
真っ先に狙われるのなんて分かりきっている
今すぐにでも誤解を解きてーとこだが…
Aの泣き顔を思い出し
会いに行くのを躊躇する
なによりあの泣き顔と
傷つけてしまった事実が胸を抉り
俺へのダメージがデカイ
明日必ず話をしようと決意し
今日のところは引き上げることにする
夜の街灯に照らされ
いつもより重いバイクを転がし
妹達の待つ家へと
頭を冷やしながらゆっくりと歩いた
ーーーーーーーーーーーーーー
次の日
目を覚ますと瞼が腫れ
目をよく開けることが出来なかった
重い体を引きずり洗面所の鏡を覗き込めば
案の定誰に殴られたんだと言わんばかりに
瞼が腫れ上がった顔が
A「ぅゎ…凄いブス…」
顔を洗ってみたがその程度で治るはずもなく
昨日の今日で三ツ谷君と顔を合わすのも気まずい
だからと言って学校を休んで家にいれば
姉が帰ってきてしまう…
ため息をつき仕方なくAはカバンを手に家を出る
学校への道を歩きながら
友人である愛美に携帯で電話をかけた
愛美『もしもし?こんな早くにどうしたの?』
まだ眠そうな声を出す愛美に
申し訳ない気持ちになりながら
Aは事情を軽く説明した
途端に愛美が目を覚ましたように
矢継ぎ早に質問攻めにしてくるが
それを適当にあしらって助けを求める
愛美『いや、目が覚めたわ。助けて上げるから詳しい話取材させて』
A「記事にしないと誓うなら」
愛美『分かった分かった。交渉成立ね。すぐ行くわー』
すぐ行くと言う言葉の通り
愛美は学校の裏門まで直ぐに来てくれた
そのまま2人はひっそりと校舎に侵入し
人気のない部室棟へと移動する
ついた先は新聞部の部室
部員は愛美ただ1人
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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
あ - 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時