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あくる日の朝2 ページ26

三ツ谷の呆れ顔が手に取るように分かったが
Aは気付かないふりを決め込んだ

マナの小さい口に
朝食のウインナーを放り込み
咀嚼している間にルナの髪を結い上げる

忙しく2人の世話を焼いていると
アパートの玄関が開き
中年の女性が入ってきた

三ツ谷「おかえり」

ルナ・マナ「ママ!」

A「お邪魔してます」

三ツ谷の母は優しそうな笑顔で
食卓に座った

三ツ谷母「Aちゃん、いらっしゃい。いつも悪いわね」

A「いえ、むしろ頻繁にお邪魔してすみません」

三ツ谷母「いいのよ。隆も助かってるみたいだし。ルナやマナも楽しそうで良かったわ」

三ツ谷母は少し談笑し
休む為にシャワーを浴びに
その場を後にして行った

その後もバタバタと
ルナとマナを学校に送り出し
三ツ谷とAも登校のためアパートを出た

三ツ谷「ホントに甘やかしすぎな、A」

A「ヴッ、言われると思ってたけど…」

三ツ谷「自分が大変になるだけだぞ」

A「それはそうだけど…。でも何回もやってるお陰で要領が分かってきた見たい」

三ツ谷「確かに日に日に手際が良くなってんな」

和やかに談笑しながらの登校中
柱の影に篠崎らしき人影を見かけた気がするが
話しかけてこなかったので見なかったことにする

…そろそろかしら

そう思いながら
下駄箱のドアを開けて
中を見たままAは固まった

三ツ谷「どうした?」

A「しまった。三ツ谷君どうしよう。上履き忘れてきた」

三ツ谷「は?どうしたんだよ?」

A「昨日上履き洗おうと思って持って帰ったんだった」

三ツ谷「たく、本当抜けてんな。事情説明して職員室でスリッパ貸してもらえよ」

そうアドバイスした三ツ谷は
職員室へ着いてきてくれようとする

A「大丈夫だよ。もう三ツ谷君心配性なんだから。一人で行ってこれるから、先に教室行っといて」

Aはそう言って1人職員室へ向かった



そろそろだとは思っていたけれど
早速だとは…

別にAは上履きを持って帰ってなどいない

朝来てなくなっていたのだから
誰かに持っていかれたのだろう

以前ちょっとした修羅場になった時の出来事が噂となり
今では尾びれがついて
『三ツ谷、篠崎、神楽坂三角関係説』や
『三ツ谷・篠崎カップル、神楽坂悪女説』
などが出回っていた

三ツ谷はその噂を否定していたが
Aはその噂を肯定はもちろん否定もしていない

それは何故か…

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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
- 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇‍♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時

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