プチ修羅場 ページ20
篠崎「ふーん。じゃあ何であんたが名前で呼ばれてるわけ?それに最近良く一緒にいるよね?」
あからさまなまでの敵意にその場の空気がピリつく
三ツ谷「おい、やめろよ」
三ツ谷の言葉にも耳を貸さず
尚も責めるような敵意を向ける篠崎
けれどイラついてるのは篠崎ばかりではない
三ツ谷君の優しさにつけ込んでしつこく付き纏う…
私だってイライラしてるんだから!
A「さぁ…少なくとも仲が良いから…かしらね」
三ツ谷が制止するよりも早く
Aが笑顔で言い放った言葉には
少なからず棘があった
カッとなった篠崎が手を上げ
Aへ向かって振り下ろす寸でで
三ツ谷が咄嗟にその手を掴んだ
三ツ谷「おい!それはやっちゃダメだろ」
篠崎「なんで隆が庇うわけ!」
傍から見たらカップルの喧嘩みたいな会話
そして彼氏と浮気相手の密会中に
彼女が登場したかのような状況
人の目も気になるが面白くない状況に
Aはムッとする
そのタイミングで学校のチャイムが鳴り響く
これ幸いとAは篠崎を宥める三ツ谷の手を取り
学校へ向かって残りの通学路を走り出した
三ツ谷「あ、おい」
A「いいから!早くしないと遅刻」
篠崎「待ちなさいよ!!」
篠崎も追いかけてくるが
男で運動神経が良い三ツ谷と陸上部のAに
1生徒である篠崎が追いつける訳もなく
あっという間に置き去りにする
三ツ谷「なに怒ってんだよ」
何がおかしいのか
ムッとするAとは対照的に
三ツ谷は面白そうに笑っている
A「何笑ってるの?全然面白くないんだけど」
三ツ谷「Aは分からなくていんだよ」
その後も2人は学校までの道のりを走る抜けるが
始業には間に合わず教室に入った途端
担任の先生からしっかりとお小言を頂いた
放課後ーー
担任の先生の一言で三ツ谷とAは
面倒な仕事を押し付けられた
担任「三ツ谷、神楽坂、お前ら文化祭実行委員な」
A「え!?」
三ツ谷「は?」
担任「そろそろ文化祭があるだろう。これからホームルームで文化祭の出し物決めるから。手早く決めろ〜」
A「そういうのって普通立候補とか推薦で決めるものでは…?」
三ツ谷「俺手芸部の出し物もあるんですけど」
担任「あ〜。そういうの良いから。立候補とか推薦じゃ時間かかるだろ。だから先生が推薦で決めました」
A「で、でも私。放課後は部活が」
担任「大丈夫。陸上部の先生には話しといた。それに2人とも今日遅刻しただろ。ペナルティだ」
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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
あ - 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時