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翌朝3 ページ19

三ツ谷の登場に
さっきまでニヤけていた男は
つまらなそうに1歩さがる

「なんだよ。男いんのかよ。シラケるわ〜。妹がどんな風に鳴くのか聴きたかったのになぁー」

男は名残惜しそうにAを品定めしつつ
ブツブツと言いながら気だるげに室内の奥へと戻って行く

男がブツブツと呟く言葉に
三ツ谷は顔をこわばらせ
Aの手を取ってその場を後にした






手早く準備を整え
学校への道を足早に歩く

三ツ谷「A、何かあったらすぐ俺に連絡しろよ」

昨日も言われたような言葉にAはキョトンとする

三ツ谷「さっきの男。なんか危なそうだから」

A「それは…」

アフターなんて言ってたけれど
家にまで上げる男がだだの客なわけないのは
Aにも分かる

面食いな姉だけあって
線の細いイケメンだったけど
なにをしてくるかわからない危険な雰囲気があって
Aはあの男を好きになれそうもなかった

最後にあの男がなんて言っていたか
聞こえなかったAにも
あの絡みつくような嫌な視線に
身を這うような嫌悪感を感じ警戒せざるおえない

A「うん、約束する」


そんな緊張した様子の2人に
空気の読めない声がかかり
違った意味で二人の間に緊張が走る

女子1「あれ?三ツ谷君?おはよ〜。偶然だね」

見ればいつも三ツ谷に付きまとっている女生徒がいた

三ツ谷「ああ、おはよう」

苦笑いのようなものを浮かべ
三ツ谷が挨拶をすれば
女生徒はまんべんの笑みで
Aに肩をぶつけ
三ツ谷との間に割り込んできた

あからさまな態度にAも苦笑いが隠せない

A「おはよう。篠崎さん」

Aの言葉も華麗に無視し
篠崎は三ツ谷へと話しかける

篠崎「ねぇ、三ツ谷君。連絡先交換しようよ。妹さんが2人もいて大変でしょ?お母様もお仕事忙しいみたいだし。連絡くれれば私手伝いに行くよ?」

三ツ谷「いや、大丈夫だから」

篠崎「えー。遠慮しなくていいのに。でもまぁそれは少しずつ。じゃあじゃあ、そろそろ私の事名前で呼んで欲しいな。舞花って呼んでみて?私も隆って呼ぶから。ねぇ、隆、おねが〜い」

三ツ谷「いや、どう呼ぶのも自由だけど、俺は遠慮しとく」

篠崎はムッとしたようにAを睨んだ

篠崎「ねえ?なんで隆と登校してるの?」

三ツ谷に話しかけるときは
猫なで声を出す篠崎は
1オクターブ低い声でAに話しかけてくる

A「家が近くてたまたま登校時間が被ったの」

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くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
- 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇‍♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時

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