検索窓
今日:38 hit、昨日:32 hit、合計:106,239 hit

翌朝 ページ17

「お兄ちゃんが…つ…き」

「はじ…て…」

明け方近くにやっと眠れたAは
人の話し声で目を覚ます

寝た時間が遅かったせいか瞼が重い

A「ユリ姉、帰ったの…?」

寝ぼけまなこで起き上がり
声をかけながら声を発したであろう人物を確認する

その時やっと自分の家じゃないことを思い出し
自分を見ていた2人の少女と無言で見つめ合う

三ツ谷「こら、マナ、ルナ。何起こしてんだ」

台所で朝食を作る三ツ谷が
振り向かずに声をかけてきた

三ツ谷「A、おはよ〜。起こして悪いな。今手が離せなくて妹達を止めらんなかったんだよ」

A「大丈夫。私こそなんかごめんね」

ルナ「お兄ちゃんが初めて女の人連れてきた」

マナ「連れてきた」

ルナ「彼女?」

マナ「かのじょ?」

A「え…いゃ…」

三ツ谷「2人ともさっさと着替えろ!」

ルナ「お兄ちゃんが怒った…怪しい」

マナ「し〜い」

三ツ谷「怪しくねーよ。早くしねーと飯食ってる時間ないだろ」

三ツ谷の言葉を無視して
なおもマナとルナは2人で盛り上がっている

ルナ「でも優しいおねーさんは好きー!」

マナ「すきー!」

2人とも子供らしい無邪気な表情で
Aに抱きつく

Aも可愛らしい2人に
自然と笑顔になり抱きしめた

A「可愛い〜。なにこの子達。可愛すぎる」





三ツ谷sideーー

朝早い我が家にキャッキャと
Aと妹達のはしゃぐ声が響く

朝の準備は戦争だ
急かして一刻も早く準備させたいが
はしゃぐ女性陣の声に
少しくらい大目に見ても良いかと仏心が覗く

なんとなく気分のいい朝に
鼻歌交じりで朝食を作って持っていけば
さっきまで騒いでいた妹達は
着替えを済ませドヤ顔で座っている

いつの間に…

意外な展開に驚いていれば
妹達に両側からピッタリとくっつかれ座っていたAが
笑いを堪えるような表情をしていた

三ツ谷「自分で着替えたのか?」

A「2人とも上手に着替えたよね?」

ルナ「うん」

マナ「うん!」

Aの問いかけに妹達が元気よく答える

ルナはともかく
マナはまだ着替えに手伝いが必要なはずだが…

三ツ谷「ルナ、マナ偉いな」

大方ルナとマナがAに甘えて
着替えさせて貰ったとかそんな所だろうと
予想しつつ妹達を褒めれば
Aと妹達はまんべんの笑みで顔を見合わせる

そして秘密を共有し合うかの様に
シーと唇の前で人差し指を立て
お互いに笑いあった

そんな3人の様子が愛らしくて
今日は多めに見てやるかとため息をついた

翌朝2→←三ツ谷宅2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
206人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
- 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇‍♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。