検索窓
今日:11 hit、昨日:13 hit、合計:151,097 hit

3 ページ43

「宇佐木さんて……、可愛いですよね…」

「へ!?」


こうしてイチゴみたいに耳まで真っ赤になるのも、手をパタパタ動かしてわちゃわちゃしてるのも小動物みたいで可愛い。
特にマサさんと一緒にいる時は恋する女の子って感じでいつも以上に可愛いんだよなぁ。


「可愛いですよね…」

「あの、ナギさん…?」


マサさんと宇佐木さんが一緒にいるのを見ると、理想的な2人で俺も彼女欲しいなぁなんて思う。
予定は無いのが悲しいけどさ…。


「うん、可愛い…」


考えれば考える程可愛いって言葉がピッタリ当てはまり、無意識に「可愛い、可愛い」を連発していたようで気が付いたら宇佐木さんは俺の足元で顔を両手で覆って蹲っていて、何事かと慌てて俺もしゃがみ込んだ。


「ど、どうしたんですか!?」

「は、恥ずかしさの極みになりました…」


あまりに何回も可愛いって言うので…、と小声で、しかも可愛いの部分を囁くように言うものだから、そんなに言っていたのか!?と自分で自分が恥ずかしくなり、顔に熱が一気に集まる。


「あの!お世辞とかではなくて!ホントに可愛いと思ったんですっ!ホントの本音なんですっ!」

「えっと…、あの…ありがとうございますぅ…?」

「あー!すみません!でも、ホントに…」


言葉を重ねれば重ねるだけ墓穴を掘っていくのに、今度は俺が頭を抱える番。


「何、宇佐木さんをナンパしてんの?ナギ」


突如として聞こえて来た第三者の声に顔を上げると、呆れ顔のアキが俺を見下ろしていた。


「ナンパ!?」

「マサさんに怒られるよ?」

「っ!お、怒られるような事は何1つしてないぞ!?」

「でも、可愛い可愛いって言ってたじゃん」

「そ、それは、本音だけどナンパとかそう言うんじゃなくて!」


胸倉を掴んで必死に弁明するけれど、ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべるアキに嫌な汗が幾筋も背中を流れ落ちていく。


4→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
170人がお気に入り
設定タグ:男子バレー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

速水(プロフ) - ゆめさん» 嬉し過ぎるお言葉ありがとうございます!これからも楽しんでいただけるよう頑張ります! (2016年6月10日 23時) (レス) id: b15315e85f (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 速水さんの作品大好きです!特に、ヘタレ選手が好きなのです!これからも更新を楽しみに待ってます! (2016年6月10日 1時) (レス) id: 44f44b19a6 (このIDを非表示/違反報告)
速水(プロフ) - ? yu ?さん» 本当ですか!?ありがとうございます!嬉しすぎるお言葉です! (2016年6月9日 15時) (レス) id: b15315e85f (このIDを非表示/違反報告)
? yu ?(プロフ) - ハムスターのしつけ方 、すごいよかったです!連載化してほしいレベルです(´・_・`)笑 (2016年6月9日 14時) (レス) id: f79162b6f0 (このIDを非表示/違反報告)
速水(プロフ) - ゆらぎさん» 需要ありますか!?良かった!また思い付いたら受難シリーズも更新させて頂きます! (2016年1月27日 14時) (レス) id: b15315e85f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:速水 | 作成日時:2015年10月24日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。