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翌朝。
いつもは早起きする私だけど、なかなか寝付けなかったせいで遅く起きた。
時計を見れば、８時半。
昨日の材料も少し残ってるし、朝ご飯、用意しようかな。
着替えを済ませて、寝室を出る。
まさか逢っていきなり家に行くことになるとは思わなかったけど、少しの時間でも、紫耀くんの家でケーキや料理を一緒に食べたかったから、持ってきて良かったなぁ、なんて、思わず頬が緩む。
ソファーを見れば、紫耀くんが気持ちよさそうににまだ眠っている。
それでも、こんなところで寝せてしまったことが申し訳なくて。
紫耀くんの寝顔を眺めたくて、そっと近づいた。
本当に綺麗な寝顔。
しゃがみこんで、少しだけ乱れている布団を掛け直した。
昨日、何度もキスした唇を見て、思わず赤面する。
『・・おはよ』
起こさないように、小さな声で囁いて、キッチンへ向かうために立ち上がろうとした。
『おはよ』
優しい声とともに、手をぐっと引き寄せられて、紫耀くんはまた私にキスをした。
『えっ？！起きてたの？・・いつから？』
『Aが、俺の横に来た時から』
って、最初から気付いてたのね・・。
『ごめんね。起こしちゃって。ゆっくり眠れなかったでしょ？朝ご飯作るから、まだ寝てて？』
『ん〜。ありがとう。ちゃんと寝れたから、大丈夫だよ』
そう言ってゆっくり起き上がると、サラサラの髪を無造作にかきあげた。
それだけで絵になるくらい素敵で、思わず見惚れた。
『A、もうちょっと近くに来て？まだコンタクト入れてないから、顔が良く見えない』
いつの間にか、すっかり呼び捨てになった自分の名前が、こんなに心地良いなんて。
『えっと、このへん？』
さっきキスされた距離に近いくらいに近づいた。
『あ〜、Aやぁ。彼女に起こしてもらえる朝って、幸せやな』
まだ寝ぼけてるのか、これが普通なのか、デレッとした紫耀くんの姿が可愛くて、思わず笑ってしまう。
こんな風に言ってもらえる私のほうが、何倍も幸せだよ。
朝ご飯を作る私の横で、楽しそうに手伝ってくれるのが嬉しい。
『こんなのしてるとさ、やっぱり新婚さんみたいだよね！』
『紫耀くんは、絶対優しい旦那さんになるんだろうね。で、すっごい良いお父さんになりそう！』
『本当？嬉し〜。いや、まじで家族のために頑張るしね！』
うん、本当にそうだと思う。
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恋柱(プロフ) - しおりさん» お読み頂きありがとうございました！適当に思い付いた名前でしたが、楽しんでいただけたら幸いです^_^ (2021年5月25日 15時) (
レス) id: fd5afe153c (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - おすすめで見付けてしまって一気読みしてしまいました、、、可奈ちゃん？が高校時代のクラスメイトと同じ漢字で驚きました。笑 主人公ちゃんと平野が幸せになって良かったです！ (2021年5月25日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - tommy20381さん» こちらこそ、新年から舞い上がるような嬉しいコメントを頂き、本当にありがとうございます！皆様に愛して頂けて幸せな作品でした。 (2020年1月5日 17時) (レス) id: c5a5700a1a (このIDを非表示/違反報告)
tommy20381(プロフ) - 新年早々素敵な書き手さまに出会えて幸せいっぱいです。こんなにドキドキキュンキュンできる物語に出会えるなんて！世に出してくださってありがとうございます。幸せのおすそ分けありがとうございました！！ (2020年1月5日 16時) (レス) id: 0f16d2b4ee (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 杏奈さん» そんな風に言って頂けて、本当に嬉しいです！ありがとうございます。書いていて本当に楽しい作品でした！ (2019年12月15日 19時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢
| 作成日時：2019年11月17日 0時
