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約束の時間ぴったりにマネージャーさんが迎えに来てくれて、駐車場へ向かった。
『初めまして。中谷と申します。今日はご迷惑をお掛けします』
緊張しながら挨拶する私に、マネージャーさんは優しく接して下さって。
『初めまして！紫耀からずっと話は聞いてました。なかなか逢えなくて辛かったでしょう？』
車に案内され、私達は目立たない三列目に座った。
紫耀くんがそっと手を繋いできてドキドキするけど、何だか幸せ。
どこに向かっているのか、やっぱり紫耀くんは教えてくれないし、マネージャーさんもまあまあって笑うだけ。
しばらくして着いたのは、都心から離れた一軒家だった。
『あ、ここ、俺の実家なんですよ』
マネージャーさんが笑って言う。
何故に、マネージャーさんのご実家に？
ハテナマークだらけの私は、２人に連れられて裏口から中に入った。
しばらく廊下を進む。
『ただいま〜。父さん、いる？』
『はいはい、いらっしゃいませ』
そう言って笑顔で出迎えてくださったのは、ジェントルマンな雰囲気のお父様。
扉の向こうは、まさかのジュエリーショップだった。
聞けば、ここはお父様が経営されているそうで、お母様は別の場所で美容室を経営されているらしい。
ひと通りの挨拶を済ませると、
『まぁ、いわゆるお坊ちゃんってやつですよ』
マネージャーさんがわざとカッコつけて言う。
嫌味のない言葉に、紫耀くんも
『うわ！自分で言う？』
なんて大笑いしている。
小さいながらもお洒落な店内は、私達の為に臨時閉店してくださり、紫耀くんと並んで椅子に座る。
『え〜っと、本日はペアリングのご購入でよろしいでしょうか？』
『はい！よろしくお願いします！』
お父様の発言にびっくりしている私をよそに、紫耀くんは爽やかな笑顔で返事してる。
『ちょっ？紫耀くん？』
『ん？』
いやいや、『ん？』じゃなくて・・。
ペアリングって。
『おすすめを幾つかご準備しておりました。
どうでしょうか？』
出された指輪は、どれもキラキラしていて、とっても綺麗。
『どれがいい？好きなの選んでくれていいよ？』
『あの、でも・・』
紫耀くんからは、ネックレスもプレゼントしてもらってるし、申し訳ない気がした。
『あっそうだ！指輪って自分達でデザイン出来ますか？』
『もちろん。お好きなデザインでお作りしますよ』
やった！と紫耀くんが笑う。
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恋柱(プロフ) - しおりさん» お読み頂きありがとうございました！適当に思い付いた名前でしたが、楽しんでいただけたら幸いです^_^ (2021年5月25日 15時) (
レス) id: fd5afe153c (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - おすすめで見付けてしまって一気読みしてしまいました、、、可奈ちゃん？が高校時代のクラスメイトと同じ漢字で驚きました。笑 主人公ちゃんと平野が幸せになって良かったです！ (2021年5月25日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - tommy20381さん» こちらこそ、新年から舞い上がるような嬉しいコメントを頂き、本当にありがとうございます！皆様に愛して頂けて幸せな作品でした。 (2020年1月5日 17時) (レス) id: c5a5700a1a (このIDを非表示/違反報告)
tommy20381(プロフ) - 新年早々素敵な書き手さまに出会えて幸せいっぱいです。こんなにドキドキキュンキュンできる物語に出会えるなんて！世に出してくださってありがとうございます。幸せのおすそ分けありがとうございました！！ (2020年1月5日 16時) (レス) id: 0f16d2b4ee (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 杏奈さん» そんな風に言って頂けて、本当に嬉しいです！ありがとうございます。書いていて本当に楽しい作品でした！ (2019年12月15日 19時) (レス) id: 4cde4d0176 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢
| 作成日時：2019年11月17日 0時
