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運命2 ページ48

北斗side



早朝。



今日はついに、公式に新曲の発表がされる日。
それに合わせて、各テレビ局の取材や、雑誌関係の取材が早速始まるから、6時過ぎにはマネージャーさんが迎えに来るんだ。



新曲を出すたび、ファンの皆さんや世間の人達がどんな反応をするのか、やっぱり緊張する。



まだ朝の5時過ぎだというのに、隣を見れば眠っているはずのAはいなくて、リビングに向かえば、キッチンから漂う良い匂い。



『おはよ。わざわざ早起きしてくれてありがとね』



その愛しい後ろ姿をそっと抱きしめて、甘いキスを一つ。



『おはよ。今日は早いってスケジュールに書いてあったから。少しでも朝食食べれそう?』



『うん、もちろん。あ、それでね?』



出来上がった朝食を運びながら、コーヒーを2人分用意して、向かい合って座る。



『何?ニコニコして(笑)』



『・・うん。今日までAにも言えなかったんだけどさ。またね、世界に挑戦するんだ』



『そうなの?!すごいね!』



『世間からどんな反応があるか、、正直すっごい不安だけどさ。今回は、全て日本人スタッフだけで挑戦するんだ。楽曲もダンスもね。まあ、俺が提案しちゃったんだけど、、』



出来上がった作品には、勿論自信はある。



素晴らしい皆さんに恵まれて、今まで以上にパワーアップしたSixTONESを見せられると思う。



『そうなんだ!すごいね、ほっくん』



ニコニコと笑うAを見たら、何だか一気に不安が消えていく。



『ねぇA』



『ん?』



『ありがとね、そばにいてくれて。いつも笑ってくれて』



『・・そんなの、、。私のほうこそだよ』







着替えて玄関を出る俺の背中を、ポン、と優しく叩いて彼女は言う。



『絶対大丈夫だから!いってらっしゃい!』



『っしゃ!!いってきます!』

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作者名:恋柱 | 作成日時:2021年6月17日 18時

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