運命 ページ47
北斗side
俺の料理を、めちゃくちゃ美味しそうに食べてくれるA。
もう、それだけで一日の疲れとか、もやもやとか、全部吹っ飛ぶんだから、恋って凄いものだと実感する。
語学も堪能なAが仕事をしている姿は、いつみてもカッコいい。
かと思えば、やっぱり年相応に可愛らしいところも沢山あって、今だって、久しぶりに身体を重ねた疲れからか、俺にギュッて抱きついたまま、あどけない寝顔を見せてくれるんだから。
『ふふ、可愛いな(笑)』
思わず呟いて、その寝顔をカメラにおさめた。
これ、待ち受けにするかなぁ?なんてにやけてしまう。
さて。明日はやっとAに報告出来ることがある。
2回目の海外に向けた作品が出来上がって、ようやくレコーディングやMV撮影が終わったんだ。
今回は、以前の俺の提案を受け入れてもらって、楽曲も振付も、全て日本のプロの皆さんにお願いしたんだ。
JAPONICA STYLE、俺達は日本流で世界に挑戦する。
それがどんな結果になるかは分からない。
俺とAが出逢ったことが運命と言えるのならば、またこの曲で挑むことも運命なのだと、そう思うんだ。
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作者名:恋柱 | 作成日時:2021年6月17日 18時