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Life Time3 ページ46

あれから半年。



ほっくんは相変わらず多忙だし、勿論外でのデートなんて出来ないけど、同じ部屋にいる、それだけで充分幸せで。



私も、運良く通訳・翻訳の仕事が見つかって、在宅をメインに大変ながらも楽しく仕事させてもらってる。





『ただいま〜』



『あ、おかえりなさい!ごめんね、まだ夕食支度出来てなくて、、』



『大丈夫だよ。俺、なんか作るから待ってな』



夢中で仕事してたら、時刻はもう20時を過ぎようとしていた。



はあ。こんなんじゃ彼女失格だ。



慌ててパソコンを閉じて、キッチンへと向かう。



今日は午後からの仕事だったとはいえ、疲れているだろう彼。



それなのに、鼻歌なんて歌いながら、楽しそうに包丁で食材を手際良く切っている。



『ほっくんごめんね、あとは変わるから。ゆっくりしてて?』



『ん?俺、全然疲れてないし、Aはいつだって頑張ってくれてるんだからさ、ほら、仕事してていいんだよ。
お互い、時間のあるほうが家事をすればいいって、いつも話してるでしょ?』



そう。ほっくんは外見もイケメンだけじゃなく、内面もイケメン。



交際を始めた時から、いつだって率先して何でもしてくれる。



『うん、ありがとう』



『仕事、あんま無理すんなよ?Aは昔から、一生懸命になりすぎるからさ』



ポン、と優しく頭に置かれた手のひら。



胸いっぱいに幸せを噛みしめて、仕事部屋に戻る。



そうして、しばらくして用意された見事な料理の数々を、いろんな話をしながら美味しく食べて。



あの日の再会は、私にこんなにも大きな幸せをくれたんだ。

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作者名:恋柱 | 作成日時:2021年6月17日 18時

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