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ページ30

『もう一度、、俺と付き合ってくれますか?』





『・・はい。よろしくお願いします』




涙目で返事した私を、ほっくんはもう一度強く抱きしめた。






『やっと、、やっと戻って来てくれた』





ゆっくりと見つめ合って、そっと重なった唇は、柔らかくて、暖かくて。




何度も口づけるうちに、熱の昂るままに、ベッドに倒された私。




久しぶりすぎる感覚に、身体がふわふわする。




『ねぇ、このまま泊まっていかない?』




『いや、、それは流石にまずいんじゃ、、』




やけに積極的な彼の低い声に、ドキドキしながら返事をした時。







コンコン!!



『北斗〜!起きてるか〜?!』



それは、今日も元気いっぱいのジェスの声で。



私は大急ぎで隠れて、ほっくんがため息をつきながらドアを開けた。




『起きてるけど、どうしたの?』



『何〜?冷たいじゃん!ねぇ、今からさ、みんなでカジノ行ってみない?このホテルにあるんだって』



『カジノね。うーん、疲れてるし。俺はいいや、ごめん』



『そう?みんな疲れてんだなぁ〜。んじゃ、コーチとマネージャーさん達と行ってくるわ!
ん・・・あれ?誰か来てた?』



『いや?違うけど。何で?』



鋭いジェスの勘に、冷や汗が出る。



どうにかシラを切り通してドアを閉めた彼は、子供みたいにベッドにダイブした。

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作者名:恋柱 | 作成日時:2021年6月17日 18時

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