続・推しのマネージャーになりました(松村北斗) (ページ28)

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そう、私達はもう他人なんだ。

あまりにも自然に会話してたから、つい忘れそうになってしまうけど。

『あの、、。ほっくんは、、ううん。何でもない』

私は何を聞こうとしてるのか。

彼に今、新しい彼女がいても当然だし、それを聞いてどうなるわけでもないのに。

『何？どうした？』

優しく微笑んで顔を覗き込む姿は、あの頃のようで。

ズルい私は、＂彼女いるよ＂、って言葉を聞きたくなくて。

黙って首を振ることしか出来ない。

『、、じゃあ、そろそろ部屋に戻るね。今日は会えて嬉しかった！
お仕事頑張ってね。応援してる』

精一杯の笑顔でそう伝えて、ドアのほうへ向かう。

、、やだな。

私まだ、ほっくんのこと、何も忘れてないや。

苦しいくらいに、好きで好きでたまらない。

勝手に自分から離れて、みんなに迷惑かけて、そのくせにまだこんなに胸が苦しいなんて。

ほんと、自分勝手な女。

早く、ほっくんから離れなきゃ。

彼の貴重な時間を、私が奪ってはいけないんだから。

静かに流れる涙に気付かれないよう、振り向かずにおやすみなさいの挨拶をした。