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奇跡3 ページ23

どうして?



なぜ彼らがここに?



隣で興奮してはしゃぐジェシカと反対に、私はその場に固まったように動けない。



『ひどいわパパ!SixTONESが来るって分かってたら、もっとお洒落してきたのに!』



『ハハハ!お前達を驚かせたくてね?実はな、パパの友人が経営するレーベルから、彼らが全米デビューのCDを出したんだよ。
今夜はその記念レセプションなんだ』



高級そうなスーツを見にまとった6人は、少し緊張した面持ちで、だけど堂々と英語で受け答えしている。



ジェスだけじゃなくて、みんながペラペラな事に驚きが隠せない。



どれだけ努力したんだろう。



そして、一度退場した彼らは、衣装を変えてまた現れて、もう数え切れないくらいに聞いたあの曲を披露してくれた。



舞台からずいぶんと離れた場所にいる私には、当然誰も気付かない。



それでいい。



ほっくんの姿を、見事に世界デビューを果たした SixTONESの姿を見れただけで十分。



『おめでとう、、みんな』



小さく呟いて、気付けば涙が止まらない。



パフォーマンスが終わり、盛大な拍手と歓声が鳴り止まない中、私はそっと会場を出た。

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作者名:恋柱 | 作成日時:2021年6月17日 18時

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