奇跡2 ページ22
パーティーは20時から。
私達は定時で仕事を切り上げて、急いでサロンへ。
貸切のそこで、プロのスタッフさんにより、私にはDIOR、ジェシカにはCHANELのドレスが選ばれ、アクセサリー関係も次々と決まっていく。
そうして、ジェシカはまさに本来のセレブに相応しい姿に、私も信じられないほど素敵に仕上げてもらった。
こんな豪華なドレスを着るのは初めてで、まるでシンデレラになった気分のまま、やってきたリムジンに乗ってホテルへ。
『どうしよう、、ドキドキする』
受付を済ませて入口に近寄れば、中に見える沢山のセレブな雰囲気の人々に圧倒される。
『大丈夫よ!私がついてる。今日は楽しみましょ!』
流石というか、場慣れしているジェシカの後ろを、なるべく堂々と歩く。
『あ!いたいた。A、紹介するね、私のパパよ』
『は、初めまして!篠原Aと申します。今日はお招きありがとうございます』
圧倒的な存在感に緊張しながら、まだまだな英語で挨拶をした私に、ジェシカのパパは満面の笑みで応えてくれた。
『いらっしゃい。今日はね、日本から素敵なゲストが来てくれたんだ。娘から日本人の友達が出来たって聞いて、喜んでもらえたらと招待したんですよ』
『そうなんですか!ありがとうございます、楽しみです』
しばらく談笑していると、会場の明かりが暗くなり、MCの女性が華やかに登場して。
それからの記憶は、まるでスローモーションのよう。
『SixTONES!!』
その言葉だけが、脳裏に響いて。
スポットライトが照らす壇上に、ほっくんが、、みんなが現れた。
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作者名:恋柱 | 作成日時:2021年6月17日 18時