続・推しのマネージャーになりました(松村北斗) (ページ21)

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奇跡ページ21

昼休み。

社員食堂で、興奮気味に隣に座ってきたジェシカ。

『ねぇA！いきなりだけど今夜って空いてる？』

『今夜？ん〜、特に予定ないから大丈夫だけど』

『良かった！じゃあ、一緒にパーティー行きましょ？』

『パーティー？誰かのバースデーだった？』

この国では、とにかくパーティーが多い。

簡単なホームパーティーから、豪華なバースデー、誰かのお祝いなど、用途は様々だけど。

その内容によって着ていく服やドレスを決めなきゃ行けないのが少し大変だけど、フレンドリーな皆さんと和気藹々と過ごす時間は嫌いじゃない。

『それが私も良く分からないのよ。でもね、パパが絶対喜ぶからお友達も誘って来なさい！って。
会場も、あの○○ホテルなの！
珍しいのよ？パパがこんな風に言うの』

『ねぇ、ジェシカのパパって何のお仕事してるの？』

『ん？実業家だから色々やってるんだけどね。レストラン経営したり、不動産業したり、まあ色々？』

なんと、聞けば聞くほど、ジェシカはめちゃくちゃセレブだった。

いつも気さくで、服装だってカジュアルメインで、気取らない性格の彼女。

本物のセレブってこんななんだろうな、って驚きつつも、『みんなには内緒にしてね？私は私だし、普通でいたいの』って笑う彼女が、ますます大好きになった。

『もちろん！ジェシカはジェシカよ』

友情のハグをして、今夜のドレスを決める。

どんなパーティーなのかは分からないけど、○○ホテルといえば有名な一流ホテルだし、私達はジェシカの行きつけのサロンでトータルコーディネートをお願いすることにした。