それぞれの道4 ページ17
北斗side
今で良かったのかもしれない。
Aから突然に別れと退職を切り出されて、それで彼女が前向きに生きていけるならと、精一杯の格好をつけて別れた。
Aが最後にチェックしてくれた、新曲の発売はもうすぐで、時間は嵐のように過ぎていく。
レコーディング、MV撮影、することは無限にある。
その全てに全力で挑んで、絶対にミリオンを出すんだと、毎日を必死に過ごした。
team SixTONESのみんなには勿論、願わくばAにも届きますようにと祈りながら。
そんな思いはメンバー全員も同じで。
そうして迎えた、売上の発表日。
チーフマネージャーに呼ばれ、緊張しながら会議室へ入れば、満面の笑みをしたマネージャー陣から盛大な拍手と共に迎えられ。
『えっ?もしかして、、?』
樹の言葉を肯定するかのように、くす玉がこれでもか、と言わんばかりに存在をアピールしている。
すでに熱いものが込み上げるのを必死で抑えながら、6人でその紐に手を伸ばした。
ー SixTONES ミリオン達成おめでとう!ー
色とりどりの紙吹雪とともに、はらりと現れたその文字に、歓喜の叫びが響き渡る。
、、やった、やったぞ!!
気付けば涙が溢れて、自然と引き寄せられるように、6人で抱き合い、喜びを分かち合う。
京本『ねぇ、これってドッキリじゃないよね?本当だよね?』
ジェシー『当たり前だろ?ドッキリだったら許さねーよ(笑)』
高地『良かった、、良かった!』
涙で声にならない俺に、その場に座りこんでしまった俺に、樹が優しく肩を叩く。
『お前が、、一番頑張ったもんな』
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作者名:恋柱 | 作成日時:2021年6月17日 18時