別れ4 ページ12
北斗side
Aは覚悟を決めたように、ゆっくりと話しだした。
『みんな、、自分勝手な決断で本当にごめんなさい。
、、ほっくん。私ね、今回のことで痛感したの。
仕事とプライベート、しっかり分けているつもりでいたけど、そうじゃなかったんだって。
これから先、こんな私が側にいたら、同じように気分を悪くする共演者さんが沢山出てくるんじゃないか、って。
SixTONESは、これから世界だって目指せるグループなんだから、私が足を引っ張りたくないの。
だから、、どうか許してください』
そう言って、深々と頭を下げるAを見たら、誰も何も言えなくて。
だって、痛いくらいに伝わるんだ。
SixTONESが大好きって。
自惚れかもしれないけど、俺のことが大好きなんだって。
『あのさ、、これから、どうするの?』
重い空気の中、口を開いたのは京本だった。
Aを好きだった京本。
俺のせいで、その想いを伝えることも無いまま、身を引いてくれた京本。
『東京から離れて、、別の場所で働くつもりです』
『そっ、、か。
でもさ?!事務所を辞めるんなら、北斗とまで別れなくて良くない?逆に堂々と付き合えるじゃん』
、、京本。
お前、どうしてそんなに良い奴なんだよ。
『確かに!マネージャーから離れたら、職務違反とか無いしさ、別れなくて良くね?』
樹達も京本の意見に賛同してくれる。
俺、、どれだけ最高の仲間に恵まれてるんだろう。
目頭が熱くなる俺に、ジェシーが馬鹿みたいに明るい声で言う。
『あ〜〜!!さっき張り切って踊りすぎて、めちゃくちゃ腹減った!!
ちょっとみんな、飯行かね?』
『そういや俺もペコペコだわ!行こうぜ!』
慎太郎も腹をさすりながら言う。
みんながぞろぞろと控え室を出て行き、最後に樹がとどめを刺す。
『お前ら、ちゃんと話し合えよ。な?』
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作者名:恋柱 | 作成日時:2021年6月17日 18時